「18歳のおとなたちは普通なのに良い映画だった」18歳のおとなたち 稲浦悠馬 いなうらゆうまさんの映画レビュー(感想・評価)
18歳のおとなたちは普通なのに良い映画だった
# 映画で観た感想・レビュー
明るくて粋な映画だった。
すごく人に語りやすいような突出した演出があるというわけではなく、どこが良いのか言葉にするのが難しいのだが「なんかいい」のだ。
「普通なのに良い」っていうのは良い。
男性陣はキャラクターが良いし、女性の主役二人も可愛かった。
ちなみにテーマは新成人だが社会派映画というわけではない。
# 物語
18歳で成人式を迎える直前の「少年」「少女」たちの物語。
彼らは18歳の成人式に向けて映画を撮ることになる。
# 少年院を出所した少年
未成年の時に傷害事件で捕まっていたのだが出所してきた。根が明るい。好感のある青年、いやギリ少年。キャラクターが屈託がなくて良い。
# 引きこもりの少年
昔いじめられて引きこもってしまっている少年。
# ネットアイドル スイ
配信で有名人になろうとしている少女。
# 役所の役員
今年の成人式を任せされることになる役所の新人女性。
だがこの地域では今まで成人式がかなり荒れていたので、新人はびびる。
「20歳の成人式でも荒れてたのに、18歳とか絶対もっとやばい。やんちゃの盛りじゃん」って感じで。
そこでアキラに協力を仰ぐことになるのだ。
# 途中の展開
色々とある。
# AV強制出演未遂
スイは詐欺師の芸能事務所に騙されてAVに出演させられそうになる。
強制AV出演というのは一時期話題になっていたが、実際にはAV業界はむしろ出演したい人ばかりで競争率が高く、人を騙して終焉させるなんてことはほぼあり得ない的な言説がSNSで流れていた気がする。
しかし今では「AV出演被害防止・救済法」というものが施行されており、出演契約をしてしまった後でも無条件に契約解除が出来るようだ。
実際にどれぐらいの被害があるのか分からないが、性被害を受けてそれが撮影され世に流布されるとか、残酷すぎて考えたくなくなるような物事だ。
# 雛形あきこ
スイのお母さん役の人、雛形あきこみたいでめちゃくちゃ綺麗だなーって思ったら本当に雛形あきこだったみたいだ。