「期待値の上をいく」梟 フクロウ nanaさんの映画レビュー(感想・評価)
期待値の上をいく
世界観の作り方が丁寧で
カメラワークや闇と光の使い方もとても臨場感が生まれていてよかった。
はっきりと語られるわけではないが、
前半の時点で、闇の中なら視力があることがわかる演出
それが暴かれてしまう瞬間の緊張感と安堵感。
そして、暗殺の陰謀に盲目であるがために巻き込まれ
どうにか保身のために奔走する姿と
その後、王の陰謀を暴こうと奔走する姿がとてもスピード感があり
飽きのこない映画だった。
ラストに救いがあるところも意外ではあったが良いストーリーだったと思う。
それにしても、この王は、自分のアイデンティティを「王様である」ということにしかモテなかったのが、とてもかわいそうな人だったなと感じた。
中身のない人間というのは実に滑稽で
周りを操っているように見えて、操られてしまっているのだろう。
コメントする