「見えない目撃者」梟 フクロウ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
見えない目撃者
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タイトルが非常に上手く、ネタバラシされた際は感心してしまった。
一旦「全盲ではないだけ」と思わせるところもニクい。
ギョンスが感じているであろう“音”や“視界”の表現も素晴らしかった。
いくつか引っ掛る点があるのだが、残された鍼一本が証拠になるのかは特に疑問。
特殊なものだった描写もないし、指紋鑑定もないし…
朧気な視界と怪我した足でスムーズに駆け回りすぎなのも気になった。
完全な暗闇だと結局見えないハズで、自分だけ見えるなんて状況もないなら、制約としてもっと活かせなかったか。
世子の運命を冒頭で語り、ギョンスの秘密を早々に開示してしまったのは勿体無い。
信頼と恩義は別の方法で描いて、もっと引っ張った方がよかったのでは。
お調子者の先輩はキャラとしては好きだが正直浮いてたし、弟もアキレス腱としての役割で終わっている。
(どっちも“その後”の描写がないし)
生意気な内医院の子供やイチャついてた男女なども不要で、後半のピンチの数も多過ぎたと思う。
左手で書かれた文字など捻り方が面白いところも多いので、むしろ弾数を絞った方が効果的だったのでは。
冒頭にあのシーンを持ってきたのも意義を感じない。
個人的には漢字ばかりの名詞が憶えづらく、フリガナも最初しか出してくれないのがツラかった。
仇は討ったが領相は残ってるし、結末もスッキリせず。
単なる愛憎や陰謀ではなく、確信犯的な動機であるところは悲哀も感じて好みです。
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ゆきさんのコメント
2024年2月28日
本作鑑賞後、見に来たみなさんのレビューの中で、真っ先に目に止まったuzさんのレビュータイトル!あっ!と思ったのに、RIZEに夢中でw
もうクリストフさんが言ってる〜!悔し〜!w