帰ってきた あぶない刑事のレビュー・感想・評価
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一瞬にして、あの頃の空気感に!
タカとユウジは70歳になってもタカとユウジだった。というか、齢とったら老人の格好や言動をしないといけないって誰が決めた??お洒落で軽くて格好いい、そのまま齢とってもいいじゃない!
「齢をとること」に対する新しいアプロ―チをみせてくれた。しかしこの2人、このまま老人になることなく死にそうだな。。
コンプラがうるさいご時世。あぶ刑事も例外ではなく、いまや警官ではない2人が拳銃打つのに一苦労。おいおいこんな調子であぶ刑事が成立するのか?と心配されたが、最後は「もういいや!」って感じでぶっぱなしまくり!いいわあ~!(前半の躊躇はなんだったんだ。。)
一瞬にして当時の空気感に。
ああ、懐かしい。楽しい!
当時のあぶ刑事を観ていない人にとってはつまらん映画かも。でも観ていた人にとったら最高のエンターティンメントでした!
・タカとユウジは何やってこんな裕福な生活してんだ。「昼どうする?インターコンチ?中華街?」おいおい。
・タカのグレーのシャツ、橙色のセーター、ええわあ。
・レパード登場が、トップガンマーベリックのF14登場シーンを彷彿とさせる。
・最後のジャンプ!そうだよな、エンディングの曲であったよな。思い出したよ!
・ナツコの歌唱シーンで若かりし二人が映るがどうやって撮った?
二人ともスマート、おしゃれ、走れる!なんとこれで70歳だとっ!?
50歳で腹出てる場合じゃねえ!鍛えるぞ。
「あぶ刑事」というブロマンス
ブロマンスとしての「あぶない刑事」の完成形というか、その問いに対してここまではっきり回答したことはシリーズの中で今までにあったのだろうか。全部見ているわけじゃないからそこはわからないのだけど。土屋太鳳演じるヒロインの「二人は愛し合っているの?」とのストレートな問いかけに見事な回答をしているなと思った。
監督は若い原廣利監督へと受け継がれたが(お父さんは昔ドラマ版で監督していたという繋がりがある)、今まで通りの「あぶ刑事」の延長線上にある作品だった。探偵事務所を横浜で開業し、事件に首を突っ込んでひと騒動というプロットで、最後は港でドンパチやってくれる。スーツとサングラスが様になる二人だが、良い年の取り方しているなと思う。絵になる役者がいればそれだけで映画は成り立つと言うお手本みたいな作品。シリーズのお約束はだいたい見せてくれるので、往年のファンほど楽しめると思う。欲を言うと、土屋太鳳はアクションできる人なので、もっと彼女のアクションは見たかった
胸が高鳴り一気に“あぶ刑事”の世界へ没入させられる
オープニングのテーマソング「She's So Good」が流れると胸が高鳴り一気に“あぶ刑事”の世界へ没入させられます。日本の名作刑事ドラマは数多くありますが、こんなにも記憶と聴覚に刷り込まれている作品は他にないのではないでしょうか。
前作で刑事を定年退職し、ニュージーランドで探偵事務所を開設していたはずが、どうやら現地の警官と問題を起こして探偵の免許をはく奪され“出禁”となり、横浜にふたりが戻ってきたところからはじまります。映画第2作の「またまた」から「もっとも」「リターンズ」「フォーエヴァー」「まだまだ」、そして「さらば」と言っておきながらまた「帰ってきた」のなんて邪推は、タカとユージが横浜の埠頭に立つ姿を見た瞬間に吹き飛びます。
ともに70代とは思えない舘ひろしと柴田恭兵のダンディさとセクシーさは円熟味が加わってさらにアップ。ハーレーに跨ってショットガンを放つタカと、全力疾走するユージの雄姿、さらにふたりの愛車だった日産レパードの登場に胸が熱くなるでしょう。
【さらば】してカムバックしても許されてる空気なのは流石アブデカ
U-NEXTで鑑賞。
正直『さらば宇宙戦艦ヤマト』の前例がある以上、カムバックしそうとは思ってたが実際に「帰ってきた」らやっぱツッコミたくなる。でもそれ含めて“アブデカ”らしさでありシリーズを通して貫いてきたあの軽妙な空気とハードボイルドの絶妙なバランスが、今回もちゃんと息づいていた。
OPでは昭和と令和、二つのスタイルが流れ、時代を超えたカッコよさが交差する。テレビ版でお馴染みのBGMが流れると世代ではないが作品が築いてきた“空気”に一気に引き込まれる。
前作でニュージーランドに移住したのに現地で暴れすぎて出戻るのは“らしくて”笑えるし二人を追って現地まで来た薫(浅野温子)をほったらかしなのも“相変わらずで安定”のギャグ要員だがそこがいい。ところで横浜に居を構えたオシャレすぎる探偵事務所、金どこから出てんだ問題はあるが、まぁ退職金か海外稼業がうまくいったんだろうと好意的に解釈。
敵役は、映画第3作『もっともあぶない刑事』で登場した銀星会の組長の息子。権力に固執し、神経質で危なげな雰囲気がしっかりと遺伝していた。意外にも本作はアブデカ映画で初の過去作とリンクするのだが、まぁ見てなくても大丈夫。
70代にして走って殴るタカ&ユージ。流石に動きにキレはなく、若くてガタイのいい敵の傭兵にボコボコにされてしまうが無理もない。でもその姿が自然であるし、だからこそ探偵という立場ゆえに発砲できない状況が続いてから満を持してシャンデリアを撃ち落として新米刑事を救うイケジイぶりが一層カッコよく見えるのだろう、銃をぶっ放せばまだまだ暴れられる爺さん二人であった。
本作で一番の盛り上がり所は刑事時代のリボルバーやショットガンでフル武装し愛車レパードで決戦の場へ乗り込む二人の一連シーン。お約束のハーレーに乗りながらのショットガン連射もしっかりこなしファンの期待へ応え、 立ち込める煙の中から走り抜けつつのタカと排莢され宙を舞う薬莢が同時に映るスローシーンはまさに"あぶない刑事らしいカッコよさ"を体現していた。
ただしアクションは全体的に抑えめ。カーアクションも序盤と終盤に限られ、ドンパチもラストでようやくといった塩梅。この辺りは令和の映画としての落としどころを意識したのだろう。それでも、控えめながら見せ場はきっちり押さえてくるあたり、やっぱり心得ている。
今作のヒロインは「二人のうち、どちらの娘なのか?」に焦点があてられていたが、結局は明かされず。それが逆に、作品らしい余韻を残してくれる。若い頃の再現シーンはハリウッド技術を用いたVFXで再現され、違和感なく仕上がっていたのも評価点。
後輩のトオル(仲村トオル)も、今やベテラン俳優だけに風格がある。けれどこのシリーズに戻ると急にお茶目な一面を見せてくれて、あの頃の空気感が一気に蘇る。彼の「近藤課長のモノマネ」にビビるタカ&ユージというレアな構図には、かつて二人に憧れていた若者が責任ある立場に就きそれに見合う貫禄を備え、彼らとはまた別の“カッコよさ”を確立したように見える。
そして最後は、テレビ放送時代と同様に薫の一言で締める。都合よすぎる舞台装置と思いつつも“らしさと定番”はアブデカの強みだろう。
前作まではもう出ないと思っていたが今は違う。何故ならあぶない刑事は主役2人にとってライフワークであり若さの秘訣なのだろう。もう動けなくなるその時まで、やり続けてほしい。一度「帰ってきた」のなら何度でも迎えてしまう心構えは出来てしまった。
銃撃戦やカーアクションなど、昔と変わらないタカ(舘ひろし)とユージ...
タイトルなし
年は重ねてもやっぱりあぶない刑事
刑事ものとしての出来栄えは…
2024年公開、東映。
【監督】:原廣利
【脚本】:大川俊道、岡芳郎
主な配役
【鷹山敏樹】:舘ひろし
【大下勇次】:柴田恭兵
【真山薫】:浅野温子
【町田透】:仲村トオル
【永峰彩夏】:土屋太鳳
ほか、西野七瀬、岸谷五朗、杉本哲太、早乙女太一、吉瀬美智子
1.時の流れの残酷さだけが浮き彫りに
リーアム・ニーソン72歳の映画を見た後に、本作を観たのだが。
『あぶない刑事シリーズ』8作目。
第1作から37年、
前作から8年、
時の流れの残酷さだけが印象に残ってしまった。
主役2人の掛け合い、世界観は昔と同じだ。
柴田恭兵、舘ひろし、浅野温子…
本当に懐かしい!
大好きな俳優たちだ。
しかし、70歳を超えた老人が(元刑事とはいえ)
ガチに走ったり、
銃で撃たれたり、
そんなシーンを期待したわけではなかった。
2.邦画の現在地
本作がテレビシリーズのユルさを、そのままスクリーンに移植したことは理解している。
賞狙いでもないし、大ヒット期待でもなかったろう。
気になったのは、
◆重要なシーンの構図
◆変な言葉遣い(監修してない?)
◆カメラワーク
◆照明
◆音楽(使い方やタイミング含め)
などかなり妥協した仕上がりに見えたことだ。
予算の関係もあるだろうが、残念だ。
3.まとめ
◆企画自体は悪くない。
演者だけでなく観客含めた同窓会であり、作中の時間もちゃんと経過させている。
◆「親探し」も良いだろう。
ただ、父親疑惑2人、は無理がないか?
◆犯罪の動機や根拠が希薄すぎ。
刑事ものとしてのベース部分の出来栄えが「?」。
俳優たちの頑張りを加えて☆2.5
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