「いつもどおり予備知識まったくナシでの鑑賞です。 昭和後期から続くT...」帰ってきた あぶない刑事 寝落ち中尉さんの映画レビュー(感想・評価)
いつもどおり予備知識まったくナシでの鑑賞です。 昭和後期から続くT...
いつもどおり予備知識まったくナシでの鑑賞です。
昭和後期から続くTVドラマ群の続編なのはなんとなく程度には認識はしております。
ですので、思い出や思い入れなどは微塵も無い者のウチの、1人の感想として聞き流していただければ幸いです。
冒頭の高層ビル夜景とBGMの掴みからして「うわ、バブルの残滓溢れるトレンディ感・・・」と“不安”にさせられました。これを“ワクワク”と感じる往年のファンの方は多いのでしょうけども、私はそう感じました。
全般的に昭和後期~平成初期の価値観で構築されており、それを懐かしめるか否かが、この作品を愉しめる分水嶺なのでしょう。無自覚な女性蔑視や軽薄な倫理観、悪者は問答無用で軽いノリでころされてもOKで何のフォローもナシ。既存作を観て居なければ愉しみ難いネタも多く、完全にファンムービーかと思われました。
私がこの本作をちゃんと読み取れていない故かもしれませんが、
・なぜ顔面整形をして香港人として来日しているのかがわからない
・刑事のOBがあのような書面で一日だけ再復帰てアリなの?(たぶん盛大なフィクションなのでしょうけど)
・儲かってなさそうな探偵業なのに横浜スタジアムが一望できる立地にあんな広い事務所を・・・(野暮な突込み)
リアルの神奈川県警がなかなかにいろんな話があるので、あまり純粋に楽しみ難いという点もありますね。また横浜のカジノ絡みについては丁度一昨年のドキュメンタリー映画『ハマのドン』が記憶に新しいです。
敵はかつての仇敵の息子でカジノ推進できな臭い事を繰り返す政治家や警察も手がつけられない若手の大物。こういうキャラクターも最早テンプレ的で多くの説明を必要としないところがありますね。降ってわいた孫のような年頃の娘が実は自分(達)の娘かもしれない?というフックを残しつつ彼女を護りながらなんやかやありつつも最終的にはむちゃくちゃやって爽快に敵を殺戮する。
主演のお二人はたしかにチャーミングさと浮ついた格好よさに魅力は感じなくもないのですけど、既に70代とのことでお身体が心配になります。大変なお仕事おつかれさまでした。
ということで、往年のファンの為だけの映画ということでほぼ異論はないでしょう。