「あぶ刑事愛に溢れた納得の作品」帰ってきた あぶない刑事 ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
あぶ刑事愛に溢れた納得の作品
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あぶない刑事の劇場版は本作が第8作となります。第3作「もっともあぶない刑事」がピークとなりその後はどちらかというとコメディ色の強い方に傾いている印象でした。日本において、悪党が銃やライフルを撃ちまくり、警察もそれに応戦するという展開は荒唐無稽を通り越して滑稽に見えることもあってと思います。前作「さらばあぶない刑事」では最後と銘打ったこともあり、その中間をうまく取り入れコメディ要素とシリアス要素を加味して終焉となりました。そこからの再び製作の本作、なぜ今更感は否めません。探偵がなんで刑事に戻ること自体、コメディ系ではと嫌な予想をしながらの鑑賞でした。ところがそれを全て良い意味で裏切ってくれました。探偵免許を取り消されて横浜へ帰ってきたタカとユウジ。そこに母親を探して欲しいとの依頼。母親はタカとユウジにも因縁のある横浜で伝説の歌手夏子だった。軽妙な言葉のやりとりをしながらも抑えた展開となっています。随所に過去作品のシーンを織り交ぜあぶ刑事愛を見せてくれます。シリアスをぶち壊してくれるのは唯一、真山薫 (浅野温子)です。これが強弱となり絶妙な展開となっています。お約束の疾走シーン、バイクアクションを盛り込みあぶ刑事ファンも納得の作品でした。これぞ集大成です。永峰彩夏(土屋太鳳)の父親が誰だったのか明確にしてほしかったです。
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