「無理に変わらなくても最高なもの」帰ってきた あぶない刑事 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
無理に変わらなくても最高なもの
通常スクリーンで鑑賞。
ノベライズは未読(*現在は読了済み)。
前作から8年。またタカ&ユージに会えるだなんて思いも寄らなかった。冒頭からお馴染みの音楽が流れると「本当にあぶ刑事が帰って来てくれた!」と一気に世界観に引き込まれ、泣けた。
これまでに無い(疑似?)親子のドラマを盛り込む新鮮さがありつつ、往年のお約束も忘れない目配りの効いた脚本が最高である。
タカ&ユージと土屋太鳳演じる彩夏との交流を丁寧に描き、これまで無かった彼らのプライベートまで垣間見せファンには嬉しい限り。
アクションシーンでは老いから目を逸らさず、それでもカッコいいふたりを最大級に見せつけてくれるのだ(年齢なんて関係無いね!)。
価値観が急速に変革する現在、無理に変わらなくても良いものもあるのだと投げ掛けるテーマが強く心に響く。とても面白かった。
令和にアップデートされた昭和感で、思う存分大暴れするタカ&ユージにしびれまくった。とても120分じゃ足りない。もっとずっと見ていたいと思えた。帰って来てくれて、本当にありがとう。
でも、これで終わりじゃないよね!?
[余談]
伝説的人気シリーズの新作が初の長編映画監督作となった原廣利氏であるが、初めてとは思えない素晴らしい手腕を発揮しておられた。次の監督作も待機しており、今後の活躍を追いたいと思う。
[鑑賞記録]
2024/06/29:MOVIXあまがさき
2024/12/18:Blu-ray
2025/07/04:金曜ロードショー(地上波初放送)
2025/09/21:Blu-ray
*修正(2025/10/26)
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