「少しだけハリーポッター風味」陰陽師0 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
少しだけハリーポッター風味
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陰陽師育成学校の異端児「安倍晴明」が陰謀を企む先生たちに対し、圧倒的な才能と友情の力で親の仇を討ち、帝の陰陽師の座に登用されるまでを描いたまさにエピソードZERO的なお話だが、何故そこまでの能力を身につけたかについては語られない。
怪しい現象の多くは思い込みからなると現実主義的立場を取りつつも、実は呪いや超常現象の存在を一番理解しており、自身もいざという時に戦える能力を備えているというステレオタイプのクールなヒーロー。
出演は主演に山崎賢人(原作ものの主役はこの人以外はダメなのか)、相棒役に染谷将太、ヒロインに奈緒、脇にも小林薫、國村隼人、北村一輝、安藤政信など出演するだけで作品の格を上げられる実力派がズラリと並び、目が散って誰が黒幕なのか最後までわからないような効果もうまく出している。
クライマックスの火と水の龍のCGは安っぽく見えた割には力を全て注ぎ込んでしまったのか、それ以外のアクションシーンがさらにこじんまりと地味に見えてしまった。
もっとド派手に鬼や化け物とのバトルなどを期待していた分、少しだけ肩透かしをくらった感じがあった。
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