風よ あらしよ 劇場版のレビュー・感想・評価
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よくも悪くもNHKらしい有料パンフは一部見どころあり 主人公時代を100年先取りすぎて戦略失敗もっと狡猾さ
伊藤野枝【実は本名はカタカナだと本作で気づいた。】の生涯
多少なりとも歴史に造詣が深い人なら
大杉栄 橘宗一 甘粕大尉の 許されざる 甘粕事件は既知だろう
さらに歴史に詳しい人なら 大杉栄 神近市子との三角関係 日陰茶屋🍵事件もご存知だろう。
女は家では父に 嫁いでは夫に 老いたら子供に 従う 三従の教えが 当然とされた 家父長制の旧時代
そして足尾鉱毒事件の顛末 に象徴される 富めるもの絶対 の時代
平塚らいてう、ライチョウ の青鞜 に導かれ 声を上げる 主人公の描写はNHKらしく堅実 オーソドックス
因習制度からの解放 当時としては珍しい 辻潤から 大杉栄の自由恋愛
なんか 自由恋愛は大杉栄の性的欲望だと思うが
他の点、主張は極めてまとも 今歴史の残ってるのも
ただ甘粕事件で野垂れ死では決して無いことの証左。TVドラマベースなだけに見やすく共感。ただパンチを欠く
本作でも出てるように 大杉栄の拘束に内務大臣 後藤新平にも 挑戦状を送っている
本作は史実に近いので 描写は想定内 最後の甘粕事件は 描写がソフトでテレビの限界
でもそのせいか こう思った
本当に 社会を変えたいなら ガチガチの権力に吠えるより
清濁併せ持って 権力にもある程度は取り入り 細胞を侵食させてくのが賢明では無いのかな❓
状況を見て柔軟に戦略立てた方が良かった。彼女や大杉栄に 思想はあっても 戦略が無かったのが悔やまれる
というか本作観てマジ思ったよ。
有料パンフ は後半の東大教授の 歴史的観点からのレビューが良い
あと 主要人物の同時並行年表は親切
伊藤野枝自身の 村の共助 的な小論文は 実はわかりやすく 当時の情勢 彼女の思想の原点 なるほど🧐と思った。
NHKのドラマだから チコっと平板なのは仕方ない
彼女たちが現在につながる価値のパイオニアなのは既知の事実だけど
時代を先取りすぎて 反発をくらい 憲兵に・・というのは自然の流れ ということも再認識した。
何事も 強硬に主張は良くない それにしては どうせ何もされない 当時のタカをくくってたのは
同情できない 申し訳ない。身の危険事前に予知できなきゃ。
吉高由里子、稲垣吾郎、永山瑛太 は好演
ただ 吉高由里子が体系といい 顔といい 当時の純ジャパニーズを表現だが
実際は 伊藤野枝最大の功績は 現代風の顔 現代風の髪型 笑顔で写真に収まったことだと個人的に思うから
チト違うかな・・・
いずれにせよ 頑張った。憲兵は許しがたい。どんな卑劣ハレンチ拷問だったかは 何の文章でも触れないのは不自然
と 声を上げたい 故人の名誉もあるが 憲兵に名誉など無い・・
普通の作品です。有料パンフ🈶はまあまあです。
連休初日朝イチ 観客5人 知識人のサロン化 漂ってたよ・・少し
恋愛小説の名手、村山由佳さん原作
原作は恋愛小説の名手村山由佳さん。
伊藤野枝と大杉栄の社会正義の話しではなく、そういう生まれきの女と男の業の絡まり合いを描こうとしているんだろうと思われるが、二人のどうしようもなさの深みがもうひとつかなと。
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