「欲張り放題な無軌道キッズムービー」リトル・ワンダーズ 𝐵𝐴𝑈𝑀さんの映画レビュー(感想・評価)
欲張り放題な無軌道キッズムービー
仲良しの子供たちが協力して悪い大人たちに立ち向かう姿を題材にした冒険ドラマでブルーベリーパイを手に入れようとして卵を奪われた3人組が魔女率いる謎の集団と遭遇する様を描きだす。欲張り放題な無軌道キッズムービー。ママの大好物ブルーベリーパイ調達のため悪ガキ集団が食料探しで大奮闘。まるで質感は超大編のRPGのようなめまぐるしいテイ。大人顔負けのキッズムービー。16mmフィルムの撮影でレトロでキュートな痕跡が味わえて、映画として奥深い。デザインセンスの良さが効き過ぎてる。フィクションをノンフィクションのようなデイドリーム感で覆いながらその手腕に痺れる。あれだけ卵の調達に時間や労力を割いたが、ラストのブルーベリーパイのくだりとの対比に笑ってしまった。ペイントガン?のよう小道具の使い方やシチュエーションがうつろう美術の魅せかたも、ティーンの冒険映画としての妙を肉付けする。ウェス・アンダーソン監督が協力してるようなセンスの良さが輝る爽快作になる。
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