「これくらいシンプルな方がいい」レオ ブラッディ・スウィート kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
これくらいシンプルな方がいい
少し前に上映していた「ヴィクラム」、そして数年前に上映された「囚人ディリ」と世界観を一にした物語(らしい)。ハイエナを保護したり、カフェに押し入ってきた強盗を撃退したりするが、映画の根幹となるのは家族思いのカフェオーナー・パールティバンが、麻薬取引のギャングの息子・レオなのかどうか。過去の因縁とかも語られるけど、話の構造は結構シンプルだ。最近のインド映画はやや複雑なものが多かったからこれくらいがちょうどいい。
パールディバンを演じるビジャイに、よくあるインドアクション俳優のようなゴツさがないのでアクションはスピード感を重視したものだった印象。中盤のカーアクションもCG多めだが、ちょっとした工夫が凝らされている。ヒーローもののような派手な動きもあって楽しかった。そんなことできるわけないだろ!くらいの方がインド映画っぽくて個人的には好きだ。
歌と踊り(群舞)のシーンも本作の見どころと言える。中盤の踊りのシーンは、変な振り付けに見えるのになかなか壮観だった。インドの映画賞に「ベストダンスアクト賞」みたいなものがあれば本作が受賞するんじゃないかと思う(そんな賞があるのかはわからないけど)。
さぁ、この世界観の作品が尻上がりで面白くなってきている自分がいる。アベンジャーズのような集大成の映画までどんな仲間が描かれていくのだろうか。楽しみだ。
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