劇場公開日 2025年6月20日

「ロケッシュ・ユニバースの一篇」レオ ブラッディ・スウィート コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ロケッシュ・ユニバースの一篇

2025年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ビジャイの演じるパールティバンがカッコいいように見せることに特化していて、きっちりインド・アクション映画していて、楽しめました。
サンジャイ・ダットとアルジュン・サルジャーのどっちが敵の真のボス?みたいな混乱が途中ありましたが、パールティバンが妻子を守るための愛と、麻薬組織への嫌悪感から戦う姿の魅力に集約されていました。

しかし、のっけからディリの友人の警官は出てくるわ、『ヴィクラム』の音楽は使われているわで驚きました。
観終わってからググって知ったのですが、"インド麻薬組織を統括する巨大犯罪組織と戦うヒーロー群像"を狙った、インド版マーベル(MCU)とでもいう、(今のところロケッシュ・カナガラージ監督下の)「ロケッシュ・シネマティック・ユニバース(LCUまたはLCF)」の一編という位置づけらしいです。
マーベルやDCはもちろん、『ジョン・ウィック』も『レジェンダリー・ゴジラ(モナーク)』『パシフィック・リム』『キングスマン』もユニバース化する時代ですからね。
特に、インドでは珍しくないです。
ヒンディー語映画の『Singham』『Simmba』などの「コップ・ユニバース」もあるし。
『タイガー』シリーズ、『WAR ウォー!!』『PATHAAN パターン』などの「YRF(ヤシュ・ラージ・フィルムズ)スパイユニバース」もあるし。

一応、この作品単独で楽しめるようになっていたし、単品で仕舞っていて、「part.2へ続く」となっていなかったのはよかった。
推測ですが、LCUの各作品エピソードは、支部長クラスの中ボスとの対決に終始するんでしょうね。
いずれディリもヴィクラムもレオもアッセンブルして巨悪と対峙し、インドを平和にしてほしいものです。

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コージィ日本犬