「転がる岩、君に朝が降る」朝がくるとむなしくなる uzさんの映画レビュー(感想・評価)
転がる岩、君に朝が降る
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百合でもシスターフッドでもない、自然で普通の繋がりが心地よい作品でした。
唐田えりかは、『無情の世界』の魔性の女から打って変わって人生に迷うありふれた女性を好演。
目の泳がせ方が本当に上手い。
芋生悠も、素朴さと今どきっぽさのバランスが非常によかった。
大きな事件などは起きないが、そのぶん飲み会の様子など会話がとてもリアル。
森口くんも健全な範囲でいい人だし、都合のいい人にばかりシフトを頼んでしまう店長もあるある。
基本イヤな人は冒頭の「ショッポ」の客くらい。
後半になってやっと自然な笑顔を見せはじめる希に、こちらまで嬉しくなる。
外での態度と椅子に胡座をかく姿にギャップがあったが、やっぱりあっちが本当の彼女なんだな。
そして、声だけながらお母さんに泣かされた。
「会社辞めた」に対して「頑張ったね」って言ってくれる親がどれだけいるか。
加奈子との関係も、地元や会社など他との繋がりがない故の心地よさってあるよなぁ、と。
淡く彩度の低い色彩や、キャストの外見とキャラのバランスなど、細部まで素晴らしい作品でした。
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