「朝起きて仕事に行くだけでエラい!」朝がくるとむなしくなる ku-pa-さんの映画レビュー(感想・評価)
朝起きて仕事に行くだけでエラい!
ブラックな会社員生活で燃え尽きて、今はコンビニでアルバイトをしている女性ノゾミさんが主人公。新卒で入社した会社を辞めたことを家族にも告げられず鬱々としていた彼女の日々が、一つの出会いをキッカケに少しずつ変わっていく様を丁寧に描いた佳作。
何でもない日常を優しく肯定してくれのが良い。
主人公のノゾミさんを演じるのは唐田えりか。そして彼女の中学生時代の同級生でコンビニの客として偶然再会するオオトモさんに芋生悠。
元から演技力に定評のある2人だけど、私生活でも以前から仲の良い友人だったとのことで、そんな2人の間に流れる空気感がえも言わず尊い。
上映後、石橋夕帆監督と、本作にコンビニ店長役で出演していた矢柴俊博氏とのミニトークライブ。
時間は20分ほどだったけど、これほど中身の充実したトークはあまり記憶にない。石橋監督の人となりから演出術、そして共演者への印象など矢柴氏の回しが秀逸すぎた。
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