「怖くはないが上質なエンターテインメント」ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
怖くはないが上質なエンターテインメント
お笑い芸人、パペットマペットのゲーム配信を見て原作の存在を知ったのだが、まさか映画化されるとは思っていなかった。
愛くるしいのか、怖いのか分からないキャラクターは日本人好みではなく、ザ・アメリカのキャラクターという感じがするため、どちらかと言うと怖いと感じる人の方が多いだろうか。
ゲーム原作は本作にも登場する警備室にあのキャラクターらを入れない様に監視する内容だったはずだが、流石に劇場作品となると内容も凝っている。ブラムハウス製作という事でそこら辺は手堅く、王道ではあるが要点を押さえた内容になっており、安心して観ていられる。本作のポイントは主人公の過去のトラウマであり、夢を追ってその根本を突き止めようとしているのである。予告ではマスコットらの大暴れぶりが印象的だったが、実際はグロさや恐怖感は控えめであり、ドラマ部分に重点を置いたイメージであった。
こちらが期待するようなシーンの数々は中盤に少しと終盤のみであり、それ以外は主人公の過去に関する展開が多いため、本格的なホラーを望んでいる観客からすると物足りない印象もあるかもしれないが、終盤で色々と回収してくれるあたりは中々面白い構成だ。
最近乗りに乗ってるブラムハウスだが、「MEGAN/ミーガン」含め新機軸のプロジェクトが次々とフランチャイズ化している様で、本作も続編の製作が決定した模様である。今後は「死霊館」の様なベタなホラーではなく、様々な作品が世に放たれていくのだろうか。
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