劇場公開日 2024年2月2日

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「いいか、罪っていうのは自分が悪いと思ってなかったら罪じゃないから。」罪と悪 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0いいか、罪っていうのは自分が悪いと思ってなかったら罪じゃないから。

2024年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

罪から逃げた人間がずっと罪悪感を負って生きてきた話。そして無二の友人の20数年後の再会アは、警察と半グレ。この映画はなによりも、高良健吾への信頼感で成り立ってる。たとえ半グレのリーダーという社会的にはグレーな立場であっても、彼が演じるとそれなりの説得力がある。正義漢にさえ見える。彼の存在が、ヤクザの世界に堕ちそうな若者のセイフティネットとしての、ある意味社会貢献として機能していた。役者もいいし、テンポもいいし、展開も飽きさせないし、いいとこでいい役者使ってメリハリあるし。と、思ってたら二人目の殺人あたりから細部が雑に感じてきて、ラストシーンへの流れが随分と無理くりな着地だった。

栗太郎