あんのことのレビュー・感想・評価
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人を救うとは?What does it mean to save someone?
観ていて苦しかった。
毒親なんてレベルじゃない。
主人公の女性は
その優しさゆえ、
一人でそこから抜け出せないでいた。
誰かを放っておけない分、
自分を犠牲にする。
だから彼女は
自分に差し伸べられた手を握るのに
時間がかかった。
人から求められた手は、
何をさておいても握り返し
手放さないのに。
主人公の誠実さに、
心が痛くなる。
どこかで強さを育む時間があったら、
彼女の優しさには誰かを救う、
未来があったのに。
いや、一人救っていたか。
理不尽を見せつけられた。
ちくしょう。
It was painful to watch.
This was beyond just having toxic parents.
The female protagonist, because of her kindness,
couldn't escape from there on her own.
She sacrificed herself because she couldn't abandon anyone.
That's why it took her time to grasp the hand extended to her.
Whenever someone sought her hand,
she would grasp it back without hesitation and never let go.
The protagonist's sincerity makes my heart ache.
If she had time to cultivate some strength,
her kindness could have saved someone in the future.
No, she had already saved one person.
I was shown unfairness.
Damn it.
◯の積み重ね
売春や麻薬の常習犯である21歳の女性が向き合ってくれた刑事に薬物依存症回復団体を紹介されて前を向く話。
客がお薬で泡を吹いたことで警察の厄介になった主人公の前に、他とは毛色の異なる刑事が現れて、薬と売りをやめる決意をするストーリー。
THE毒親の紹介で12歳の時に初めて売春をし、薬に溺れつつ稼いだ金は親に奪取されという凄惨な家庭環境に胸が苦しくなる。
まともに学校にも行かず、それしか知らない暮らしに救いの手を差し伸べ寄り添ってくれた刑事、そして彼の取材をしていた記者。
そして抜け出す為の努力の前にも障壁として立ちはだかる母親。
更には頼れる人がいなくなり、そんな中訪れるパンデミックによる生きにくさとかタイミングが辛すぎる。
何もしなかったクセに膝から落ちトンチンカンなことを言う記者とか、何もわかっていない能天気なヤツで締めるのも、胸クソ悪さをダメ押しされた感じでたまらなかった。
こんな胸糞な映画あるだろうか。 毒親では足りないほど気の狂った母親...
今日も日本のどこかで繰り返される
『香川杏(河合優実)』は生活力の無い母親から暴力をふるわれて育ち
十二歳の頃から売春を強要され、
小学校にも通えず
二十一歳の今では麻薬も常用するように。
「私、頭が悪いから」と、ことあるごとに口にするも、正しくはない。
単に学ぶ機会が無かっただけで、
何かの際にはどうすれば良いのか、
誰に頼れば良いのかを知らないだけ。
無口なのも、どう表現すれば良いのかを学んでいないだけ。
そんな彼女が、型破りな刑事『多々羅(佐藤二朗)』に出会ったことで
更生への道を歩み始める。
『多々羅』は麻薬中毒者の面倒を親身に見、
自助グループさえも個人的に組織する。
しかしそんな彼も二面性を持つのが世の常であり、
後々にスレ違いを生む一要素に。
また『多々羅』主宰の「サルベージ赤羽」に出入りする
雑誌記者の『桐野(稲垣吾郎)』も同様。
『杏』に親身になる一方で、
『多々羅』の近くに居るのは何らかの理由があることが、
ちらほらと示唆される。
これも後に、正義と情の狭間で懊悩することに。
物語が始まるのは、コロナが流行する前の東京。
順調に世間並みの暮らしに近付いていた主人公は
コロナが猛威をふるうとともに、
一つ一つと退路を断たれ、
次第に立ち行かぬ状況に追い込まれる。
2020年のあの頃。我々が伝染病の影に怯える裏では、
こうした惨事があちこちで起きていたに違いない。
自身の子供を、生活のための道具くらいにしか考えていない親は、
残念ながら多いのだろう。
本作の『杏』の母親は、
日頃は罵詈雑言と暴力を浴びせるのに
時として「ママ」とあり得ない呼称で娘を呼び
強く懇願する。
本来であれば暖かい単語が、
ぞわっと背筋に突き刺さるように聴く者の耳に入って来る。
離れたいのに切れない血縁に縛られるのは
どれほどの絶望感か。
そしてまた肝心な時に、信頼し頼ることのできる人間が
身近に居ない心細さはいかばかりか。
冒頭、重い足取りで明け方の街を歩く主人公の背中を追うシーンは
終盤で再び繰り返され、
そこに我々は深い悲しみを見る。
自身の力だけでは、どうにも抗えない
世間や社会に対しての。
新聞には毎日を目を通していても、
本作の元になった事件は
たぶん読み飛ばしているのに違いない、
既視感のある、ありがちな記事として。
しかしその背景を詳しく知れば、
心が引き裂かれるほどの背景が詰まり
困窮する多くが遍在することを理解する。
その義憤を映像に繋げた『入江悠』も見事だし、
カラダを張って監督の期待に応えた『河合優実』にも
賛辞を贈らずにはいられない。
今年一番の衝撃作。悲しすぎて涙が出ない
絶望と閉塞感
絶望と閉塞感に満ちていますが、そこに指す微かな希望や光をもっと対比として鮮明に落とし込み描かれていれば、更に良かったかなと少し残念に思いました。
またディテールが消化不良で、ストーリーに深みが無くなってしまったようにも感じました。
それは週刊誌記者の桐野と刑事の多々羅の描き方にも現れています。善人か悪人かパーソナリティーの表現が中途半端で、もっとドロドロした人間臭さを出した方が面白かったと思いましたが…。
あと確かに近頃の若手の中では河合優実は良い演技をしていると思いますが、演技力についてはややワンパターン気味だし、皆さまが絶賛する程そんなに良いかな?
実力があって評価されていない人は他にも沢山いると思います。
ただ、今過大な評価をするのでは無くて、コレから更に期待出来る可能性の有る役者だとは思いますが…。
人生で見た最高の映画
ぐちゃぐちゃになった感情を引きずる
重く生々しく、良くも悪くも未知の領域
暗澹たる日本の現実を思い知る
超怒涛の衝撃作です。2021年夏、東京五輪の開会式に合わせブルーインパルスが青い空に真っ白な五線を描く、その下で少女が自らの命を絶った。あの思い出したくもない不快なオリンピックのポスターを随所にさりげなくフレームに移り込ませ、本作の時代設定を示すと同時に、その表と裏をくっきりと本作は焼き付ける。
実際の出来事に基づく、と冒頭のテロップ。よもやよもやの展開に疑念の余地を一切与えず、まるでドキュメンタリー映画のように対象に張り付く。ちょいと邦画では珍しく、米国の社会派映画の荒々しさで深層に迫る作劇。だから例えば稲垣吾郎扮する週刊誌記者が河合優実扮する主人公・香川杏に名刺を差し出すも、名刺を画面にアップしない。例えば杏がお婆ちゃんにケーキを買ってきた時、おり悪く毒母が男を連れ込んで登場するシーン。身も心も少し安定した杏を象徴するショートケーキが、映画では必然のようにグチャグチャにされる描写、当然に崩れたケーキをアップでカットするべきを、敢えてしない。積み重ねる映画的描写を捨て、切り返しも最小限に、リアルを覗き見る手法。
だから観ていてとても辛いのです、刑事・多々羅役の佐藤二朗も、ТV「不適切」で一躍メジャーとなった河合優実も知ってはいるけれど、あまりにリアル。そんな中やっと登場のメジャーな稲垣吾郎を観ると、当たり前ですが本作は再現フィクションと言う免罪符を以って、少し落ち着いて観る事が出来る程。とは言え、後半押し付けられた幼児の登場するシーンに至っては、明らかに泣きじゃくる幼児をフレームに収めながら取っ組み合いの喧嘩なんて、もう胸がはち切れそうなのです。無論、最大限のケアの下での撮影でしょうけれど、逆に役者も大変とつくづく思います。
こんな義務教育すら満足に受けられていない子供達、7人に1人が貧困生活、給食以外に食べ物もない少年・少女が確かに現在の日本にいる現実。全く機能していない我が国の為政者の実態が、あの青空のジェットスモークだと言う事。悪事も悪評も何時の間にか霧散して消えてしまうとばかりに。
それでも一方では地道なボランティア精神にいそしむ人々がいることを本作は確かに伝えてくれる。薬物依存脱却のための施設、まるで米国映画でしか観る事の出来ない集団での発言シーンは素晴らしい。人手不足の介護の現場職員も、DV避難の住居提供も、頭が下がる思いです。しかし、よりによって薬物依存脱却施設での悪事が週刊誌記者によって暴露され、砂上の楼閣のように拠り所が崩壊してしまう悲劇。被害者がいる以上、暴露し成敗せざるを得ないでしょうし、全く同次元でコロナ禍での閉鎖も主人公を追い詰める結果を導いてしまった悲劇。
冒頭からの茶髪を多々羅の庇護の元、ショートにカットした主人公、殆ど中学生くらいにしか見えない主役・河合優実。絶望の苦痛の表情をアップでまるで切り取ってくれない作品ながら圧巻の演技です。ちょっと前までは杉咲花の独壇場の役でしたが、時は移り今は河合優実だと強烈に印象付けられる。佐藤二朗も殆ど主役扱いで、普段はコメディタッチが多い事が逆に活きる。ベテランでしたら内野聖陽がぴったしの役ですがね。稲垣吾郎にはラストの自殺に驚くシーン以外にさしたる見せ場なく、少々勿体ない。最大のヒール役である毒母に扮した河井青葉はよくぞ頑張った、昨日観た「かくしごと」にも出てらっしゃったのね。
無謀にも幼児を押し付けた女に警察が言う「後悔してませんか?」と。このセリフ1つで幼児のその後の容態が一挙にクローズアップされ、最後になってその傍らに元気な姿を確認出来ほっとする段取りはいいけれど。が、あんたが無謀な事をしなければ杏は生きていたはずと、手を繋ぐ親子の最終カットに心底腹立つのです。
絶望の中に感じたもの…
「可哀想」が際立つ
公開当初から評判が良かったので劇場へ。
入江悠作品は何本か観てきたけど、やっぱりあんまり私の趣味とは合わないのかな。
河合優実の演技は光ってるし、「自宅が地獄」っていう残酷なシチュエーションも効いてる。
救いを与えてくれる人は皆途中で退場、地獄だけが向こうからしつこく追い掛けてくる。
思い返せば、あの毒親も自分の母親を守る為に客をとっていたんだろう。
公的な支援や活動も、時には牙を剥き、守るべき弱者から順に襲いかかる。
ただ、作品としては最終的にそんな主人公が「可哀想」に終始してしまった気がする。
多々羅の件もイマイチ腑に落ちないし。(個人的に佐藤二朗が苦手ということもあるが)
ホントなら、あの男の子は彼女が残した数少ない「優しさ」「生きた証」だったはずなんだけど、ほぼ懐いた様子もなかったし。もう少しここの光を描くか、逆にもっと突き放すかしてくれたら、印象は違ってたと思う。
早見あかり扮する無責任な母親にフォローされても「お前が言うな」って感じ。
必死で頑張っても仇で返され、苦しんで苦しんで、それでも闘ってそして…
次は?
行き止まり?
このラストまでが実話なのであれば、もちろん取って付けた様な美談にすることはできないってのも分かる。
でも、「可哀想」で終わるよりは「それでも彼女は必死で生きた」という部分がもう少しあれば。
そんな変なモヤモヤが残った。
なんでも最後は
世の中には正しい判断でも、それは最善とはならず、最悪の結果を招くことになりかねないことを強く印象づけられました。
2020年6月に新聞の小さな三面記事に掲載された、ある少女の壮絶な人生をつづった記事に着想を得て制作された作品です。
機能不全の家庭に生まれ、虐待の末にドラッグに溺れた少女が人情味あふれる刑事や更生施設を取材する正義感を持つ週刊誌記者といった人たちに出会い、生きる希望を見出していく姿が描かれます。
●ストーリー
21歳の主人公・香川杏(河合優実)は、ホステスの母親春海(河井青葉)と足の悪い祖母恵美子(広岡由里子)と3人で暮らしてきました。幼い頃から母親に暴力を振るわれ、小学4年生から不登校となり、12歳の時に母親の紹介で初めて体を売ることを強要されました。そんな過酷な人生を送ってきたのです。売春を強制されるなかで、客からシャブ中毒されてしまい、覚醒剤をやめられない身体になってしまったのです。
ある日、覚醒剤使用容疑で逮捕されて、多々羅保(佐藤二朗)という人情味あふれる刑事から、取り調べを受けます。釈放後に多々羅から「薬物をやめるための自助グループ」の参加を勧められます。
大人を信用したことのない杏でしたが、なんの見返りも求めず就職を支援し、ありのままを受け入れてくれる多々羅に、次第に心を開いていくのでした。「自助グループ」では頻繁に顔を出す桐野達樹(稲垣吾郎)と知り合います。彼もまた杏の身を案じ、勉強を教えたり仕事を紹介するなどのサポートをすることで、就職も決まり、住まいも探し始めて、まっとうな生活への道を歩き出すのです。
けれども桐野は、週刊誌の記者でした。多々羅に近づいた本当の理由は彼に関する疑惑を突き止めるためでした。「多々羅が薬物更生者の自助グループを私物化し、参加者の女性に関係を強いている」というリークを得て、慎重に取材を進めていたのです。
多々羅は、グループに通う女性に関係を持とうとした疑惑があり、刑事である立場と薬物を利用したことで前科のある立場を利用して関係を迫り、さらには彼女以外にも同様の手口で関係を持ったことが桐野の取材によって明らかになります。
もちろん記事になり、多々羅は刑事をクビになり、さらには逮捕までされてしまうことに。その結果、杏の甦生の拠り所だった「自助グループ」も解散。さらに追い打ちをかけるように突然のコロナ禍によって、仕事も失い、杏がやっと手にした居場所や人とのつながりは、あっという間に失われてしまいます。行く手を閉ざされ、孤立して苦しむ杏。そんなある朝、身を寄せていたDV被害者らのためのシェルターマンションの隣人三隅紗良(早見あかり)から思いがけない頼みごとをされるのでした。
●解説
映画の前半、トントン拍子に事が運びます。多々羅は業務の外で薬物中毒者を更生させる団体に杏を誘い、社会復帰のために役所と掛け合います。杏は理解ある経営者に出会って介護の仕事に就き、行政の支援を受けて母親からも独立することができました。意志あるところに道ができるもの、世の中は捨てたものではありません。他人のために本気になる人たちに胸が熱くなるし、杏が抱く夢を観客も共有し、応援したくなるような展開です。希望がすぐそこに見えていたはずでした。
ところが後半、杏を取り巻く環境はことごとく反転します。コロナ禍の職場で、杏のような非正規雇用者は真っ先に雇い止めにあい、行き場を失います。夜間中学は休校。母親にも見つかってしまうのです。そして希望を打ち砕く一撃が加えられ、杏は再び社会の底へと沈んでゆくのでした。貧困、虐待、売春、薬物中毒と現代の問題がズラリと並び、格差社会の底辺に落ち込んだ弱者の再起がいかに難しいか、その立場がどれだけもろいか、端的かつ印象的に示されます。しかし一方で、明暗の転換があまりに劇的。特に多々羅の変身は極端で、映画の流れとしてはご都合主義的とも思えるほどでした。
ところが、杏のたどった運命や登場する人物の背景など、基本的に事実だというのです。物語自体は虚構とはいえ、現実の残酷さに別の衝撃を受けることになります。映画なら杏を救う結末も可能だったはずでしょう。入江悠監督ら製作陣は、あえてこの、やり切れない結末を選んだのでしょうか。もう一人の杏を生まないために何ができるか、見る側にも切々と問い掛けている作品です。
監督・脚本は「SRサイタマノラッパー」で話題を集めた入江悠。今回はオーソドックスな落ち着いた演出で、杏の身に起こったことを描き出します。無駄な台詞を極力排し、彼女の優しい心根、感情をていねいにすくいとっていきました。時にカメラを激しく動かして臨場感を高め、ドキュメンタリー的な効果も生み出しています。特筆すべきは、河合優実の喜びや痛みを込めた気迫あふれる存在感。心の変化を映す「思い」の力に圧倒されます。
河合は撮影前、入江悠監督と共に、主人公のモデルとなった女性について取材を重ねたといいます。そうして役と一体化したからこそでしょうか。想像していた以上に杏の痛みと苦しみが胸に迫り、生きる力を得ていく姿がまぶしいのです。もはや演技の域を超えていると言ってもいいほどなのです。ドラマ「不適切にもほどがある」で演じたネアカで親の愛に恵まれた不良娘の対極にある底辺のリアル。この河合の振り幅はすごかったです。 また、人懐っこさとだらしなさが共存する刑事役の佐藤二朗。情熱的でありつつ、風変わりで笑いも誘う多々羅は、演じる佐藤の個性も相まって、とても魅力的に映りました。 人情とジャーナリズムの間で苦悩する記者役の稲垣吾郎は、だれかを断罪しても胸は晴れないコロナ禍の空気を体現しています。
●感想
どん底の境遇にいる少女が、支援者の献身と本人の努力で立ち直る。そんな物語なら、どんなによかったことでしょうか。実際の出来事をモデルにしたとはいえあまりに重く、そしてだからこそ切実に社会のひずみを突きつけるのです。
生活保護、特別養護老人ホーム、薬物更生の施設や自助グループ。更にDV被害者らのためのシェルターマンションや、夜間中学での日本語学習など、杏の生活や行動に即して様々な制度や活動が紹介されます。しかし、それらがいかにもろいシステムか、新型コロナの登場で歴然となるでした。
杏が置かれた状況は言葉を失うほど過酷で、コロナ禍で彼女が追い込まれていく結末には胸がつぶれる思いがしました。けれども、最も印象に残ったのは、未来を切り開こうとした瞬間の杏の表情です。河合がモデルとなった女性の人生を尊重し、懸命に前を向いた人として演じた証しでしょう。年齢よりもあどけなく、はにかんだ笑顔が忘れられません。杏が救われるチャンスは何度もありました。個人だけではなく社会ができることは何か。彼女がつないだとも言える命を映し出すエンディングが投げかけるものは大きいです。 結局一番の悪者は、私たちの隣にいてもおかしくない杏への「無関心」という魔物なのかもしれません。
物語のターニングポイントは、何と言っても桐野の正義感。刑事ともあろう者が、助ける代わりに見返りを求め、さらには性的な強要までしているという職権濫用を暴いたわけだから、桐野の行ったことは確かに正しいと思います。
しかし、桐野の暴露記事で多々羅が解雇及び逮捕されたことによって、これまで支えとしてきた自助グループの面々は、これからどうなってしまうでしょうか。
薬物に依存したくなる強い衝動に対して、一つ一つの日々の積み重ねが大切であると強く語ってきた多々羅の言葉、そしてデトックスのため多々羅の指導で定期的に続けてきたヨガも、胸の内を語るグループセラピーも、自助グループに集っていた者たちにとってどれだけの励みになっていたことでしょうか。
それがなくなってしまうことで明らかに心身のバランスは崩れたに違いありません。もしかしたら再び薬物に手を出してしまうことだって考えられます。
杏もまたその1人であり、せっかく太く繋げてきた糸がプチンと切られたかのような絶望感を抱いていくのでした。
すべてが終わった後に、うずくまる桐野。自分の記事がすべてをぶち壊したことを、獄中の多々良にぶちまけます。そして自分は本当に正しかったのかと尋ねるのです。
本作のもう一つのテーマは、桐野の懺悔を通して、「正義」というものを考えさせられることです。世の社会復帰のために役所と掛け合います。杏は理解ある経営者に出会って介護の仕事に就き、行政の支援を受けて母親からも独立することができました。意志あるところに道ができ中には正しい判断でも、それは最善とはならず、最悪の結果を招くことになりかねないことを強く印象づけられました。
俳優陣が引っ張る 考えさせる力作 だが 描写が薄い 場面が玉に瑕 後味は人それぞれ 私的におススメ
まず最初に 河合優実 さんの熱演に敬意を表したい。
後半読みにくくて申し訳ないですが いわゆる 社会的制裁【懲戒解雇】と
市民の皆さんの安全のための 捜査は違うのでよろしく
俺の基本パソコン💻orタブレットなんだけど タブレットiPadは 後半何故か編集できない ので
この作品の 根幹である 実在した人物 に おそらく似てる熱演❗️
有料🈶パンフの 俳優さんプロフィール まず見たことあるの2割くらいのところ
河合さんは6割くらい 素晴らしい俳優【女優 男女平等なので気を使うわ】さんが力量発揮
基本、実話をベースにした 社会派人間ドラマ
でも先日拝見した 湖の女たち と明らかに好対照。勿論こちらの方が力作と感じた。
コロナ禍 DV とか 実話ベースだからある意味で納得
暇つぶし用にキャンディ🍬【映画館の中のガチャで購入したので 法的 道義的問題なし】持ち込んだが
画面に食らいついていて キャンディ🍬食うの忘れてた。
詳細は 映画館で確認してね。
でも まとめていうと リアル『人間の善と悪』かもね
河合さんが主役で賞賛に値するのは相違ないが 実は 本作を引っ張るのは 佐藤二朗さん演じる刑事
圧倒的な佐藤二朗さんの存在感❗️ 河合さんファンも勿論いらっしゃると思うが
本日 人間模様作品昨日封切り 3作品 でこの作品選んでみた方【この掲示板で常連の方のような ハシゴの映画ツウの方除く
あっ❗️世間一般では 映画は 会員割引なく@2000円台の模様】は 事前の予告編動画での佐藤二朗さんの演技【よーしよしよし大丈夫だ的な】の気迫で観た方結構いらっしゃると思う
佐藤二朗さん 器用とはいえないけど 引きつける熱気がある 気迫の演技
稲垣吾郎さんも好演なのですが 佐藤二朗さんの『善と悪』に押されてたかも
ただし、稲垣さんは普通の人で好演で 佐藤二朗さんを引き立たせている
有料パンフは 読みやすいので 買う習慣ある人は 迷ったら購入はアリカモです。🦆
実際の新聞記事からのストーリー ただ 時系列組み換え 一部だけフィクションあり
でも 有料パンフの ライターさん 佐々木さんの書いている『無知であることの凄惨さ 既知による残酷さ』が良い表現
ただ蛇足だけど最近気づいてきた 本作にも 法務監修 警察監修 刑務監修の方いらっしゃるスタッフロールなんだけど
当たり前だけど 監修だから【この程度は 推測すれば事実上ありうる】という確認なわけね その言葉どおり
佐藤二朗さんの最初の取り調べが 俺的に面白く奇想天外だったのだけど
刑事法関係シロウトでない 俺が検証するに 全然 法に触れない取り調べ 汗かいてるのは佐藤二朗さん役だから
ただ こんな事例は知らないなぁ。疲れちゃうし ぜひ映画館で確認して
あと いろいろと後半あるのだけれど 確実に逮捕、起訴事案とは見えなかった まあ可能性としてはあり得る
つまり違法性 というのは誰でもわかるけど 操作の基本は『構成要件該当性・条文すべたに当てはまるか❓』
あっ捜査の基本な それと欠かしてはならないのは 検察官【検事 副検事 検察官事務取扱】が判断する
違法性の大きさ→可罰性 刑罰を課す悪質性 を警察捜査段階で確認することが重要
重箱の隅的で悪いけど 最後の展開が意味不明だった
性的な行為の犯罪は 18歳 20歳 身分が学生なら真っ黒黒 ですが 薬物や泥酔😵💫 何らかの明白な拒否できない圧力もアウトです。ですが 許可を得ているホテルの防犯カメラ等に 明白に拒否してる映像がないと
そこまで 問える❓はぁ😔と思った。ただ 映画映像に映らないとこで何かあるのであれば 問えます。
ただ 任意団体 主催は 公務ではないよね と正直思った
あと今時の警察は 適正な捜査堅持だと思うし身内でも一般の国民の皆様以上に厳しくやってるはずだが
なんか 『厳しさと 取り調べの口調は違うよなぁ❗️』とマジ思った
昔 世界のホームラン王 王貞治さん監修の 野球入門 擦り切れる程穴が空く🕳️程読み込んだ小学生の私
てっきり 王貞治さん本人が 制作指揮したと勘違いしてた高校入るまで
ある意味で 読み取る 映画 なので 監修的には問題ないと思いました。
ただ 本作は 映画館で観ないと そのストーリー 背景 俺の言いたいことはわかりません。
是非劇場へ 社会派 人間模様作品 是非劇場で 詳細確認してくださいね
すべたに✖️ 全てに⭕️ 操作✖️ 捜査⭕️ です。
実話ベースか、これは切ないなあ、、、
河合優実、あっという間に有名女優に仲間入りですね。この映画の撮影の頃はまだ知られていなかったかも。ショートカットが似合うとても良い女優さんです。
多分、この映画は代表作になるのだと思います。それくらい素晴らしかった。
佐藤二朗さんも好きで、この映画でも、善人と悪人が絶妙で良かったです。
オープニングから、たぶんこういう話なのかな、、、とと思いつつ。所々泣ける。
さらに実話が元とは、、、これは切ない。
心が痛む。
ストーリーでは、それぞれの心の声が響きますが、キャラではやっぱり佐藤二朗の役に感涙ですね。100パーセント肯定出来ないところも人間らしくて良かったです。
もう少し、公開される映画館が増えるといいですね。以前は通っていた映画館に約3年ぶりにいくことごできましたが。
なかなかパンチのある映画ですが、色々な人に観てもらいたいですね
雑過ぎる脚本
ひとりの女性が必死に生きようとする姿を表現した作品。 本年度ベスト!!
鑑賞前に舞台挨拶の動画で本作の結末を知ってしまってからの観賞に後悔(笑)
それでも結末は衝撃的だった。
当然、河合優美さん目当て。
最近話題となったテレビの不適切なドラマの影響か?
集客率はほぼ100%
やっぱり河合優美さんの演技が素晴らしかった!
親から虐待を受け覚醒剤に頼る杏。
そんな彼女を佐藤二朗さん演じる警察の多々羅が更正させようと奮闘するストーリー。
杏がとにかく可哀想。
必死に生きようとする中、事ある毎に母親に妨害される感じ。
クソ親に生まれた杏が可哀想過ぎた。
そんな中、稲垣吾郎さん演じる雑誌記者の桐野が登場。
杏、多々羅、桐野の3人が共に行動するシーンが良かった。
時々笑顔を見せる杏の幸せそうな表情が印象に残る。
後半に信じられない事件が発覚!
まさかの展開に驚く。
杏に親身に世話をしていた多々羅との接触がなくなり杏の感情に変化をもたらした感じが辛い。
記者の桐野の取った行動は正しかったのか?
悩ましい。
実話ベースと言うことが信じられないけど、この物語を取材した記者はどんな思いで取材をしていたのか?
多々羅の事を知りながら取材していたのか?
気になるところ。
多々羅のタバコのポイ捨てのシーンが多過ぎたのが気になりました( ´∀`)
全322件中、281~300件目を表示