「刑事は悪人ではないはず」あんのこと 白猫ロックさんの映画レビュー(感想・評価)
刑事は悪人ではないはず
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佐藤の演じる刑事の過去の行いと、それを暴いた記者によって、あんの平穏は音をたてて崩れた。
稲垣演じる記者が「熱心だった」と感じた女性。
彼女は、本当に性行為を強要されたのだろうか。
週刊誌側は、彼女に取材料を払ったのだろうか。
彼女についてきた、男の存在は何なのか。
当たり前の話だが、「性行為の強要」は否定されるべきもの。
それを前提として、特に最近、その話を持ち出されると、問答無用で男側の言い分は「卑怯者の言い訳」としてレッテルを貼られる傾向が強すぎはしないか。
男と女は、途中までは上手くいっても、ふとしたキッカケで関係が最悪なものに発展するケースは珍しくない。
そこで、復讐のためには「手段を選ばない」女性は、割といると感じる。
男と女が恋人など近しい関係があったとき、割り切ったり、酷いことを平気でできるのは、どちかというと「女性」のような気がする。
もちろん個人差もあるが、そういう場合、女々しかったりひきずったりするのは男側で、女側はドライ、というのが、今まで見てきた自分の感じ方だ。
いくら人間には多面性があると言っても、この刑事の、本質は悪人であるはずはない。性行為自体はあったとしても、「悪事」であったかどうか、そこは怪しい男を横につけた、女性側の主張一つしかない。
この記者が、余計なことをしなければ、あんは亡くならずに済んだ。
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