「現代の社会の闇を描いた物語」あんのこと kazuさんの映画レビュー(感想・評価)
現代の社会の闇を描いた物語
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実話だけに胸が痛い。生きていて欲しかったし、あんはこんなに傷つくまでどうして社会は助けられなかったのか?
様々な問題点がそこにある。彼女が警察に連絡すればよいと思うシーンはいっぱいあったし、相談する先もあったはず。でも出来なかった。
虐待の問題だけでなく、社会にはあんと同じく幼くして行き場所を失い、悩み社会から無視されてしまう子達がいる。
今でも苦しみ、社会からは甘いと言われ、結果あんと同じ結末を迎える人たちがいる。
あんもあの刑事との最初に出会った時のシーンでは反抗的だったし、自ら立ち直ろうとするまでにはもっと時間がかかったはずである。
だから、それまで助けを求めていなかったし、それしかないと思っていた。
結末は、それしかないんだなって思ったのかもしれない。
でも、過去を清算したかった。そんな子が歌舞伎町をはじめとする全国の場所にはいっぱいいる。ニュースを検索すれば悲しい物語がいっぱいある。
あんのことは今も起きてる事実であり、この映画が社会の関心を社会の闇に向けるきっかけになってくれたらと思う。
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