「現実の理不尽さと救いのなさ」あんのこと ほのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
現実の理不尽さと救いのなさ
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母親により義務教育の機会を奪われ、12歳で売春を強要され、16歳で売春絡みで薬にハマり、母親に振り回され続け悲劇的なラストをむかえる。
そんな難しい役どころを河合優実は見事に演じている。最初にスクリーンに映し出された姿が河合優実だとすぐには認識できなかった。
そんな彼女が警察に捕まり、佐藤二朗演じる警察官と稲垣吾郎演じる記者との出会いをきっかけに新たな人生を歩み始めると、やっと河合優実らしい笑顔が見られるようになるが、幸せも長くは続かない…。
恵まれない環境から抜け出そうと必死に頑張っても母親によりまた落とされる。この話しが多少の脚色はあるにせよ、現実にあった出来事だとするとホントに救いがない。
かなり重い話しではあるが、河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎や母親役の河井青葉の演技が素晴らしく、最後まで魅入ってしまう。
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