「当たり前の子ども時代がなくなるということ」あんのこと iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
当たり前の子ども時代がなくなるということ
子どもが育った家で大事にされて大人になるのは当たり前のことなのに。
子ども時代から子どもでいられなかったなら、どんな大人になれというのか。
大人が子どもを守るは常識だけど、それが理解できない残念な人達もいる。
環境にも運にも恵まれなかった中で、一番難しい努力は自ら変化を望むことだと思う。
毒母にあらゆる成長を阻まれながらも、優しさを失わずに健気に生きてた彼女にどこまで苦難を押し付けるのか、目を背けたくなるような酷い現実だった。
子どもをモノ扱いする親は親ではない。
そしてその環境から助け出してくれた人の別の面を知ると、優しさの全てがグルーミングの一環だったかもと不安にもなる。
こんな環境にいたら大人が信じられなくなるに決まってるし、その子が大きくなったらどんな大人になるのかも想像に難くない。
数日前に『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』を観た所だったので、見ず知らずの子どもの未来を守ろうとする人がいる一方、自分の子すら大事に出来ない人もいることにとても胸が痛む。
皆んなが自分の子を精一杯大事にできたら世の中は違ってくるだろうに。
あんはきっとまだ他にもいるのだろう。
せめて助けを求める声をあげることだけでも出来るといいのに。
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