「事実を基にしているというがどの部分なのだろうか」あんのこと 北枕寝二さんの映画レビュー(感想・評価)
事実を基にしているというがどの部分なのだろうか
いつもの映画館で
チラシとか予告編を見て楽しみにしていた
日曜日とあって客が結構入っていた
主役の河合優実は由宇子の天秤に出ていた実力者で
流石の演技だった
こういうストーリーを薄々期待してほぼその通りだったのだが
いまひとつ納得感がないのはどうしたことか
同じく事実をベースにしていて
新コロで追い込まれる女性を描いた作品
夜明けまでバス停で の方がオラは好きだ
事実を基にしているというがどの部分なのだろうか
監督がこのストーリーを通じてここまで主人公を痛めつけて
世に訴えたかったことは何なのか
・毒親
・児童売春
・役所の不作為
・警察官の不祥事
・マスコミの報道姿勢
・新コロ対応の迷走
・育児放棄
どうも掴みかねたし理解しがたい
メシバナ刑事は吸殻をポイ捨てしたりツバを吐いたり
はじめから違和感プンプンであぁなるほどと
あまりにも肩入れすると情が入る
自分はここまでしてあげているんだから
これくらいの見返りはあってもバチは当たらんだろうと
善悪の線引きがあいまいになってしまう バチは当たる
いかにも脇が甘い
清濁併せ飲むなんてことは今の世の中では不可能だ
心よく思わない人物からのリークとの示唆があったが
このあたりは事実なんだろう
弧狼の血に近いニュアンスを感じた
職場とかシェルターの場所が簡単に毒親にバレる
だらしない 残念ながらそれが事実なのかもしれないが
そこはちゃんとしている前提の方がよかったと思う
河井青葉が演じる毒親の行状とか
家の中の様子とか過剰すぎて飲み込めない
なんかストーリーが散漫になっているのは
そういったところにも原因があるような
主人公が最後にとる行動の理由 どうにも理解できない
残したメモを見て感謝する母親
墓参りなんて言ってるが全く共感できない
主人公が薬物回復プログラムで
やっと自分の言葉でしゃべるシーンだけは共感した