「上手くいっていたことが一つ崩れると」あんのこと コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
上手くいっていたことが一つ崩れると
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しばらく出番の少ない作品ばかりだった河合優実さんの(個人的に)待望の単独主演。
だが、重い。
予告編でやんごとなき内容なのは分かっていたし、河合さん迫真の名演技だったけど、思ってた以上に重い。
河合さん主演てことで、実話ベースってこと以外の予備知識なかったから、多々羅さんがタバコポイ捨てしたり、道に唾吐いたりするのを見て、けっこう前の話なのかと思ったら、わりと最近なのか。
確かにリスカなんて現代の言葉だよなぁ。
観ていて辛くなるような出来事ばかりで、なんで彼女だけなのかと怒りのようなものが込み上げてくる。
母親が元凶なのは確かなのだけど、必死に現状を変えようと頑張っているのに、次々と周りの大人にぶち壊され、心の拠り所を失っていく杏に胸が痛い。
コロナ禍がなければ、介護施設と学校が救いになったかもしれないのに。
じいちゃんの車椅子アタックが、杏の更生を物語っていたような気がする。
積み上げてきたものを自ら壊してしまった日記の最後の◯が、なんとも悲しい。
河合さん主演というだけでなく、きっとまた観てしまいそう。
コーヒー買ったけど一口も飲めず、終映後に一気飲み。
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