「演奏するものと聴き手の心と心のぶつかり合いから感動は生まれる」恋するピアニスト フジコ・ヘミング ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)
演奏するものと聴き手の心と心のぶつかり合いから感動は生まれる
フジコ・へミングの演奏はクラシック音楽に詳しい人に言わせると上手くないのかもしれない。実際にミスタッチやらもあるようだ。しかし僕はフジコ・へミングのラ・カンパネラに感動し、ノクターン、月の光に感動する。こうした有名な曲は多くのピアニストも演奏している。それはそれで言うまでもなく素晴らしいし感動を与えてくれる。でも僕はフジコ・へミングのリストにショパンにドビュッシーに感動する。彼女の数奇なそして苦難の人生がフジコ・へミングという人となりを作り上げ、その彼女が爪弾き出す音一つ一つの優しさに、ゆったりとした演奏に胸打たれるのだ。
余談だが30年程前になるのかな。いくつかのヒット曲を持つシンガーソングライター陣内大蔵が牧師として出ていて驚いた。実力ほどには評価されずに忘れ去られていたと思うが、彼の歌うアメージンググレイスも素晴らしかった。
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