「音楽好きなら是非。おすすめ。」恋するピアニスト フジコ・ヘミング yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽好きなら是非。おすすめ。
今年376本目(合計1,468本目/今月(2024年10月度)27本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
多少なりとも音楽好きであれば、この方の名前は一度は聞いたことがあるんじゃないかな、と思います(私はエレクトーンでした)。
今年の2024年、4月に亡くなったとのことで(このことはエンディング直前でも示唆される)、彼女の音楽家としての人生を歩むドキュメンタリー映画と言えます。特に時間軸にそっているわけではなく(特に幼いころは第二次世界大戦もあったし、コロナ事情で撮影ができないときもあったため)、色々なシーンが出ますが、ドキュメンタリー映画に分類されうる割に、ほぼどのシーンでも彼女が演奏した(であろう)ピアノ曲がBGMで流れており、音楽番組ないし、音楽を扱う施設等でやってそうな印象です。
※ 都道府県によっては、音楽団を都道府県、あるいは市町村の「お抱え」で持つところがあり、そういったところでは、そのような場所(会場)でも当てはまります。大阪市は当時の市団(→大阪市音楽団)を解散した(させた)ため(解散後、実質同じものが民間の扱いとして一般社団法人、現在は公益社団法人として存在します)、「市営」としてはそういった施設はありません。
映画としては実質ドキュメンタリー映画であり、映画に何らかの娯楽性を求めるのであればおすすめはできませんが、BGMが流れているとはいえきわめて「静か」な映画であり、ドキュメンタリー映画といってもその話し手は実質主人公に限られるので(他の方も出てはくるがあわせて5分あるかどうかといったところ)、かなり理解がしやすいです。
および、彼女は生涯、猫・犬(特に、猫についての描写が多い)を飼っており、猫好きの方にもおすすめです(その猫の話もちらちらっと出てくる)。
第二次世界大戦中から現在2024年に没するまで、主に海外(日本も含む)での公演の様子や苦労等色々描かれていて、音楽もの(ドキュメンタリー類含む)が好きなら放映時間も適正ですしおすすめといったところです。
採点に関しては特段気になる点までないのでフルスコアです。