Zorn III (2018-2022)のレビュー・感想・評価
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奇跡の瞬間をとらえた稀有な傑作
I, II, IIIの3部作として一気に鑑賞。
IIIは神がかっていた。リハーサルを繰り返すソプラノ歌手のバーバラ・ハンニガンとピアニストのステファン・ゴスリング、難曲に対するバーバラの弱音、ゾーンとの遠隔でのやりとり、そしてゾーンが加わり3人でとんでもない高みへ登り詰める興奮。
ゾーンのマジックを垣間見た。
激しく感動した。
終盤戦に入った自分の音楽人生に新たな指針をもらった。
ちなみにフランク・ザッパを思ったのは自分だけだろうか。53歳で逝ったザッパが70歳まで生きていたらなんて、、、
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非常に惹きつけられて、言い知れぬ感動
Zorn、ZornⅡ、と見てからのこれ。正直、前の2本で疲れ果て…確かに、音は良かったし、画質がなかなか良かったので、それなりによきドキュメンタリーとして観賞できたけれど、何か物足りない気がしたので、Ⅲもどうかなーと思っていました。あまりに記録的ヨウ素が強くて、彼のことをあまり知らなければ意味不明だと思います。知っていても眠くなったし─。
という負の気持ちでのⅢ、しかもこのⅢの画質は前のに比べて劣るような…音はいいかもしれないけど─なんて思ってみていましたが、これまでにないくらいの焦点が絞られていて、一つの音楽が創られていく様相を丁寧に追っていたので、質など関係なく見入りました。
個人的な勝手な印象としては、ⅠとⅡは良い音とか良い絵をつなぎ合わせて結果作品が出来上がったという印象で、Ⅲは面白い出来事を見いだしてそれをドラマチックに仕立て上げている印象、という感じでした。
見終わったあと本当に劇中の音楽やゾーンの音楽が聴きたくなる良作です。
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