「生き詰めた所にあるのは愛という希望」雪山の絆 ただの犬さんの映画レビュー(感想・評価)
生き詰めた所にあるのは愛という希望
恐らく私が生きて死ぬまでに到達することのない強烈な愛がこの映画にある。
ただ、最初からほとんど最後の方まで、あまりにも過酷で、目をそらしたくなるほど壮絶なので、当然不快感を強く感じる人も多いと思う。
冒頭のショッキングな墜落シーンは、交通事故の映像を見ていて苦しくなってしまう人なんかには到底耐えきれないはず。
私も終始苦しさを覚えてばかりだったが、絶望の淵にも愛だけは灯っていた。
2時間半、この映画をみて、不思議なことに彼らと共に同じ時を過ごしたかのような気持ちになった。
それは恐らく、彼らの家族や恋人、大事な人がどこかで心配しているシーン等に切り替わらなかったからだと思う。
彼らの現状にだけ集中できたからこそ、壮絶な状況の中にある束の間の冗談を彼らと同じように笑うことができた。
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