劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:のレビュー・感想・評価
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喜多ちゃんのドラマとして再構成
前作も今作も、まず冒頭に「これは誰の物語か」をはっきりと明示する構成になっていた。今回は、喜多ちゃんの物語だ。彼女がどうしてこんなにギターをがんばるようになったのか、テレビシリーズではやや不透明だった部分を補強して、後藤ひとりを実際にどう思っているのか、二人のドラマをより濃密にするよう再構成されていた。
喜多ちゃんみたいな人が、どうして後藤ひとりのことを高く評価しているのか、彼女が単に誰でも分け隔てなく接するいい人というだけではない、確固たる理由みたいなものを印象的に表現していて、どこか通じ合うものがあるんだということに説得力が増していた。
総集編ではあるのだけど、TVシリーズとは異なる角度からドラマを描こうという意欲があるし、なによりバンドものは演奏シーンが見せ場になるから、劇場では音圧が全然違うので、鑑賞体験としてとても良かった。情緒ある終わり方も好印象。
開始数分で元が取れた
基本的には前編と同じ、アニメの総集編という感じでしたが、最初のオリジナル映像には痺れました。
あの実質最終回とも歌われているタイトル回収の回であった「次、ラストの曲!」の続きが描かれていました!
誰しもが聴かせてくださいよ!と嘆いていた瞬間を1年越しに拝めることができました。
音はもちろん映像もとても綺麗で、これを観れただけで前後編の値段分の価値を感じました。
他にも「忘れてやらない」や「星座になれたら」が映画館で聴けてとても良かったです!
繰り返す物語
劇場総集編ということで、単純にストーリーを振り返るという意味で「Re:」「Re:Re:」かと思ったのですが、最後に一気に時間が巻き戻って、テレビ版一話冒頭(アバン)で示されたぼっちの場面で終わり、また初めから物語は…、という締め方であったと思います。今更のように思い出し、個人的にお気に入りのシーンだったので書きました。
テレビ版だと、ぼっちが落としたボールがそのまま次シーンへ移行し、弁当の梅干しに変わるという演出でしたが、今回は、落としたボールが他のボールに行く前に止まり、そこでエンディングが流れるという演出だったため、余計にぼっちの持っていたボールと、他のボールとの距離感を強調した終わりに見えました。
このボールを、ぼっちそのものに見立てるのか、はたまたメタ的にぼっちに共感する私のような人間に向けているのかはその人次第ですので自由ですが、私はどちらの多層的な意味を持っているようにも思え、物語的には「ぼっちの物語はこれからの続いていくし、根本的な人との距離はまだまだこれくらいです」とも取れるし、もう一歩(?)踏み込むと、「他人との距離感って、実は大体割とこれくらいかも」ということにも思えるし、もっと単純に「またここから繰り返すので、もう一度Re:観てね。Blu-rayも買ってね」という興行的な意味と取ってもいいな、と思いました。
また、エンディングが「僕だけがいない街」の主題歌だったとのことなので、繰り返し孤独になるぼっちの物語を楽しんでね、ということなのかも知れないな、とも思いました。
何であれ、物語に何が正しいということはないと思いますが、個人的にはここが学際シーンの次に楽しかったです。
ストーリーは前編と同じくテレビ版をなぞっているので、テレビ版を始めて観た時ほどの面白さは感じなかったですが、それを込みで観に行ったただ結束バンドを大画面で観たい、という欲求だけだったので、それだけで料金分は十分にもらえました。
すがすがしい。トラウマが解けた。
ちょっとパワーダウン。
ジイサンが近寄るべきではありませんでした
話題に惹かれて前編を観た行きがかり上、後編にもお付き合いしました。登場人物のキャラクターや状況も前作で把握出来て、さあ、後編で一気に物語がぶち上がるのかと思ったら、単に「学園祭で頑張りました」だけで終わってしまいました。えっ、これだけの力のあるバンドのお話がそれでいいの? まるで、TVアニメの第一話から二話にヌルッと動いただけの様に思えました。そういえば、別に「前編」「後編」とは謳っていません。これからも「Re:Re:Re:」「Re:Re:Re:Re:」とヌルヌル続いて行くのかな。
ああ、頭痛のするキンキン声優発声・髪の色とヘアスタイル以外はみんな同じ顔のアニメはやっぱりジイサンには全然馴染めませんでした。海外のアニメで口直ししよう。
映画になってた
そら期待通りになるわなw
好きな作品の好きな曲がスクリーンで観れるんだから期待通りになるのは当たり前だわな。
観るきっかけは、今日で誕生日割引券が失効するので時間が合う上映って縛りで探したらこの作品に行き当たった。
前編のReは観てないが、後編は文化祭の演奏シーンが観れるので鑑賞。しばらく触れてなかった作品だがストーリーはわかってるので当然楽しめる。内容もコンパクトにまとめてあるので軽い気持ちで観れる割には、大画面と音響の良さが高い付加価値を上乗せしてくれた。
曲が追加されてたり、エンディングのRe: Re:などお得感もあって大満足でした。
やはりクライマックスは学園祭の演奏シーン。喜多ちゃんのソロとアイコンタクト、それを受け魅せるぼっちのくだりは音楽アニメの名シーンだ。存分に楽しませてもらった。
Re:を見てない人には厳しいかも
なるほど。
前半より編集に違和感なく観れたかも...
里帰りや諸事情により3週目になってやっと視聴。
約300人程が収容できる大スクリーンでしたが、観客は指で数えられる程、(20人は切ってるかな)だったので、前半の”Re”よりは客入りは鈍いかもですね。
前半と同じくOPは新たなオリジナルだったけれど、その後はTV版の編集で演奏シーン等の新たな追加分は見つけられなかったですね。
でも、前半よりはカット部も少なくスムーズに観られました。
って前半はTV版8話の編集に対して後半部分は4話だったから当然か...
ぼっちちゃんダイブの後のギターを買いに行くシーンもちゃんとあったので原作未読組としては今後も楽しみだよね。
でも、青ブタの時と違って続編告知が全くなかったので、まさかこのまま終了ってことは無いことを祈ってます。
良いです
「フリ切れている好き」
総集編の一つのカタチとして優秀
時間が取れず前編観てません。TVアニメは全部観ています。そして、先月もう1回観ています。
それで感じたのですが、話のだいたいは上手く編集していました。というのは結束バンドの歌があるのでセリフ消して歌を話の繋ぎに流してTVアニメを観ていない観客でも入り込むことが出来るような作りになってました。
だから曲はたくさん聞けたなぁという感想。TVだと2時間観ても何曲も聞けないのが、総集編では7曲くらい聞けたので結構満足した感ありました。結束バンドの曲で総集編を見せてくれて楽しく観てました。
最後に「総集編だから、ぼっちコレで終わりかぁ」と入口で言っていた学生よ!
「せっかく売れたんだから、これで終わりじゃぁもったいないよ!続き作ってもっと見せてくれて稼いでくれなきゃね!」
リアル・たこせん
前編は物語の序盤ということもあってかなり説明が多く、それでも上手くまとめていたとは思うけど、映画にするにあたって若干駆け足のようにも見えた。でも、後編である本作は、基盤ができた状態のエピソードだから説明省かれてるなーとか、物足りないなーとか、そういうのはほぼ感じない。もう、完璧に1つの映画として成立している。
77分しかない短尺だけど、ボリュームは2時間ある映画レベルだし、あっという間だったけど見応えは凄まじかった。前編で大半を詰めただけあって、後編では文化祭エピソードをしっかりと描けている。いやぁ、よく出来た二部作、総集編だなぁ。
テレビアニメは追いかけていないけど、ここ省かれているんだろうなというのは、何となくでもわかる。だけど、その省き方があまりに自然で上手い。それでいて、この作品特有のぼっちちゃんによるギャグシーンは随所残されているし、おかげでスムーズに物語が展開して、とにかく見やすい。最も大切なバンドに関わるシーンはじっくり丁寧に描きつつ、日常パートも綺麗に入れ込んでいく。ここまで上質な総集編なら、ずっと見ていられる。ぼっちだけじゃなくて、他の作品でもやってくれないかな...まじセンスがある。
結束バンドの絆が深まっていく様をより詳細に描いた本作。それぞれバンドメンバーにかける言葉が、互いに尊重していることが直に伝わってきてグッとくる。新しいギターを買ったぼっちちゃんにかける、リョウ先輩の言葉が、個人的にはなんだかすごく心が温まったし、印象深かった。結束バンド、いいものになってきたな。それを象徴する素晴らしいシーンだと思う。
音楽を楽しむこと、愛すること。時に大変で苦しいけど、あの達成感と興奮は何にも変え難い。やっぱり、音楽って最高だ!
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