劇場公開日 2024年9月27日

「これは「私」の物語」ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ ryoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0これは「私」の物語

2024年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

2回鑑賞してきました。
ベイビーわるきゅーれシリーズは日常系コメディ×アクションばかり語られることが多い。
もちろんそれも素晴らしいんだけど、個人的には鮮烈なその2つの背後にあるストーリー部分、テーマ部分こそが本当の魅力なのではないかと思っている。

今作は前作とはガラッと雰囲気が変わった。いわゆる「コミュ障」で、生きづらさを抱えた孤独な殺し屋の冬村が敵。まひろとよく似ている。そして、私とも・・・。
妙に意識が高かったり、人助けはするのに人の助けはなかなか受け入れられなかったり、強いようでいて実は脆かったり。殺し屋であるということを除けば、まるで私のことだ。
まひろと冬村の命運を分ける決定的な差は、支えてくれる人がいるかどうか。私も数少ない支えてくれる人を大切にしよう。

前田敦子さんの弾を切らしたちさとにマガジンをパスした後のセリフ&表情は最高。あのシーンは何度でも観たい。
前作への目配せはファンとしては嬉しいけど、今作単体でも笑いが成立して前作を観ているとさらに面白くなるようにしてほしかった(カフェでの「○○○○」行った?とかはそうなっていると思うけど、メゾンマルジェラとかは観てないと何のことやら)。
ストーリー上、冬村戦はシリアスなアクションにならざるを得ないので、前座のチンピラくらいは前作の銀行バトルのようにもっと明るくコミカルに描いてもよかったかなと思う。

何はともあれますますこのシリーズが好きになった。4を観るのが今から楽しみでしょうがない。今作で終わりとか、そんなの嘘だよね!?

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ryo