ゴッドマザー コシノアヤコの生涯のレビュー・感想・評価
全31件中、21~31件目を表示
117分で描く小篠綾子
婦人服デザイナーの草分けのお方、その生涯の物語。 女学生の頃、ミシ...
婦人服デザイナーの草分けのお方、その生涯の物語。
女学生の頃、ミシンにときめいて縫製会社に就職し
徐々に腕前をつけ、自らの店を持ち、成長してゆく様子。
娘を三人産んで、すべてデザイナーとして成功し。
躾を厳しくしたわけではなく、むしろほぼ放ったらかし。
ご自身の思うままの生きざま。
壮大で壮絶で、岸和田の生活の匂いもして、
まるで朝ドラなど観ているような感覚すら抱きました。
女学生(1927) 〜 母親(1930~40年代) 〜 病床(2006)、およそ80年ぶん
すべての年代の役を、大地真央さんがおひとりで演じきったのも、すごかったです。
映画の冒頭で、女学生のコスプレと突っ込まれていましたが…
いいじゃないですか、むしろリスペクトです。
せっかくの素材が演出のせいで。
ゴッドシスターズも凄い
伝記映画というジャンルに収まりきらない、
多角的な魅力に満ちた作品だ。
ファッションデザイナー・コシノアヤコの、
壮絶な人生を鮮やかに描き出す、
バラエティ豊かな一本に仕上がっている。
その最大の魅力は、
やはり大地真央の圧倒的な存在感に尽きるだろう。
単にコシノアヤコを演じるのではなく、
一人の女性が歩んだ「ワンダーな人生」そのものを体現している。
病院でのシークエンス、
人生の岐路を示唆するような描写、
そして親子の絆を描くエピソードや、
だんじり祭りの情熱的なシーン、
そしてラブ・・・
それぞれの場面はまるで異なるテイストと、
世界観を持っているかのように感じられる。
しかし、これらの多様な世界観は、
主人公の何気ない立ち居振る舞いやセリフによって見事に統一されている。
「早よ寝り」「はよ食べり」
「手ぇつめたいわー」「ほんまけ」といった言葉の端々からは、
母として、職人として、
そして一人の女性としての温かさと厳しさ、
ユーモアと、人間的な魅力が滲み出ている。
あたかも一人で何役も演じているかのような不思議な存在感で、
コシノアヤコのポジティブなバイタリティを表現、
それが、本作を単なる伝記映画以上の、
楽しくて魅力的な作品へと高めている。
ゴッドシスターズの幼少期、少女期、
そっくり過ぎるやろ期、それぞれをスピンオフで観たい!
【蛇足】
宝塚歌劇団御出身の俳優の方、
大地さん含め4人の方と、
仕事をご一緒させて頂いた、
もちろんそれぞれ別の作品だ。
そのたびに思い出すのは、
故野村克也氏の言葉。
エースピッチャーや4番バッターは育てられない、出会うしかない。
すべての力のレベルちがう。
まさにゴッドマザー!
予告は目にしませんでしたが、ファッションデザイナー・コシノアヤコさんの人生を描くということで、ちょっと興味をもって鑑賞してきました。ちょっと勉強になり、ちょっとほっこりする感じでの作品で、なかなかおもしろかったです。
ストーリーは、母・アヤコが危篤状態になったとの知らせを受けて病院に駆けつけ、必死に母に呼びかける娘のヒロコ、ジュンコ、ミチコを尻目に、突然現れた天使が、アヤコの天国行きか地獄行きかを決めるため、アヤコとともにこれまでの人生を振り返るというもの。
あまり興味がなくても名前だけは知っていたコシノブランド。その原点とも言える小篠綾子さんの人生について知ることができ、勉強になりました。全体的には、人生の節目となる出来事をコミカルなタッチで描いています。そのため、太平洋戦争前後の時代を描いていても、生活が困窮しているように見えず、悲壮感もほとんど感じません。あくまで明るく軽い感じで描くことで、アヤコの人柄を表しているかのように感じます。
そんなアヤコの、やりたいことをやり抜き、自由奔放に人生を駆け抜ける姿が清々しいです。屈託なく人生を謳歌したように描かれてはいますが、実際には周囲からの反発や非難、事業への障害もいろいろあったのではないかと推察されます。しかし、そのあたりもほとんど触れずに描いています。これも、アヤコの人生を鮮やかな成功譚として見せたいのではなく、彼女の人柄とその背中を見て育った三姉妹との親子関係を描き出すためのプロットだったのではないかと思います。
ただ、全体的にテンポよく展開しているとは思いますが、大地真央さんが出ずっぱりの展開なので、やや一本調子な印象を受けます。また、大地さん主演のテレビドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」と重なって既視感を覚えるのも、少々残念なところです。とはいえゴッドマザーというタイトルがよく似合う、大好きな服作りに人生を捧げたパワフルな女性であったことはよく伝わってきました。
主演は大地真央さんで、その貫禄は言うまでもありませんが、これが映画初主演とは意外です。脇を固めるのは、黒谷友香さん、鈴木砂羽さん、水上京香さん、木村祐一さん、温水洋一さん、市川右團次さんら。
皮肉
2025年劇場鑑賞155本目。
エンドロール後映像無し。
まー世間では不倫してる人のドラマやら映画やら見る気しないなんて騒いでる人たちがいますが、じゃ内容が不倫なのはどうなの?と思わずにはいられない作品。
朝ドラの「カーネーション」で取り上げられたコシノ三姉妹のお母さんの話ということですが、録画だけして観ていないので今回初めて小篠綾子という人を知りました。コシノジュンコの強烈なビジュアルだけは知っていて、いやそっくりだな!と思って観たのですが、それより大地真央が映画初主演というのに驚きました。劇中でも女学生役やんの?とツッコまれていましたがさすがに女学生はアレでしたが30代くらいの役なら全然いけて、あっ自分もお付き合いしたいです、と思うくらい綺麗でした。
三姉妹を育てた秘訣はと聞かれてなんにもしてないというのが謙遜じゃなくてマジじゃねぇかとは思いましたし、天使との会話という死後の人間との会話を勝手に作っちゃうのはどうなんだろうと思いました。
つまらない、という感じではないんですが、急に話が飛んじゃう感じがしてちょっとのれませんでした。
子役がかわいい
母を見て
大地真央が美魔女
危篤状態で病院に運ばれたコシノアヤコの元に3人の娘たちが集まり、そして天使が現われた。天使はアヤコを天国行きか地獄行きか、どちらかに案内しなければならなかった。アヤコは洋装店の開業や、戦病死で夫を亡くした後に妻子持ちの男との初めての恋、洋服の世界に生き、世界的デザイナーとなった3人の娘を育て、74際の時に自らのブランドを立ち上げた、そんなアヤコ自らの人生を振り返っていく、という話。
コシノアヤコの一生、と言えばNHKの朝ドラ、カーネーションで紹介されたからほぼ知ってるが、本作では大地真央の美魔女ぶりが際立っていた。
娘がやりたい事を応援し、闇雲にお金だけ出すということはせず、そして自らもやりたい事をやり通したように見えた彼女の人生、素晴らしいな、と思った。
アヤコの娘、コシノヒロコ、ジュンコ、ミチコの三姉妹を演じた黒谷友香、鈴木砂羽、水上京香も良かったし、幼少期や中高生を演じてた子役も良かった。
三女のミチコの事はあまり知らなかったが、1番の努力家にも見えた。
面白かった。
アカシックレコード
ミシンから始まる物語
漢字小篠って書くんだー知らなかった
昔は手縫いでミシンって手の届かない代物だったのでしょうね かつては洋服といえば仕立てで足踏みミシンの仕立て屋さんが幼少の頃何軒か残っていました 今では回り回って仕立の良さ見直されてますね
お母様はとてもイマドキな方だったようですが、厳格ながらもとても温かいおうち
子供に好きな事をさせたり、遠方の学校にやったりして女手(ミシン)ひとつで実際はやりくりとても大変だったのではないかと思いました 三姉妹の性格も姉妹あるあるで女系ファミリー
ずっと同じ俳優さんが演じているのはちょっと変でしたが、あのファミリーの成立ち、予想外な肝っ玉母さんだった
実際はアレで一発アウトだと思うけど ほとんどの人は地獄行きらしいです
全31件中、21~31件目を表示