「今年の日本映画のベストの一本となる傑作」水平線 エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
今年の日本映画のベストの一本となる傑作
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名古屋での上映初日に観た。
激しく感動した。
福島県の港町、震災で妻を、そして母を失った父娘。彼らの悲しみが風化することはない。
漁師をやめて散骨業を営む父。
高齢者や生活困窮者を相手に散骨を請け負う父。
黙々と骨を砕く父。
成人し水産加工場で働く娘。
母の代わりに生き残ったという罪の意識に縛られる娘。
妻の、そして母の骨はなかった。
通り魔殺人事件の犯人の遺骨が持ち込まれたことにより大きな選択を迫られることに。
マスコミや遺族からのバッシング、娘からの懇願、風評被害を恐れる漁師たちからの圧力。
骨の行き場はなかった。
果たして犯人の骨をまくことで海がけがれるのか。
あり得ない行為なのか。
ラスト、父の選択が好きだった。
丁寧に骨を砕く父の姿に涙した。
涙が止まらなかった。
上映後、監督をされた小林且弥さんとジャーナリスト役の足立智充さんの舞台挨拶があった。瀧さんの話題がメチャ楽しかった。
そう、瀧さん、ホント素晴らしかった。
堂々の主演男優賞候補だ。
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