「ある少年の心の成長と家族愛の物語」Winter boy ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
ある少年の心の成長と家族愛の物語
大好きだった父親を交通事故で亡くしてからの
ある少年の過去から現在までを、本人の語り口で紡いでいる作品です。
父親が本当に大好きだったんだろうなと思う顕著な場面として
父親が亡くなったことを知ったその日に、ひとりになったときに悲しみがドッと押し寄せてきて、
感情が崩壊してしまうくらい泣き暴れるシーンがあります。
ここからこの少年がおかしくなってきていて、
兄とパリに行って数日間いっしょに過ごす中、兄の同居人であるリリオに出会い、恋に落ちちゃうんですね。
ここでまた常軌を逸した行動に出てしまい、結果、実家に戻ることになるのですが、
実家でも・・・という風に、もうとりとめがないくらいに落ちていく少年。
で、最後に彼を救うのはリリオなわけですが、
なんというか、かなり冗長に感じてしまいました。
良いつくりの映画ではあるなと思うものの、
BL的要素が強すぎて、私は退屈に感じてしまったのです。
もっと、母親や兄との心の通わせ方や少年の気持ちの変遷みたいなところを
繊細に描いてほしかったなと思います。
音楽は半野喜弘が担当していて素晴らしかったです。
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