「フランスの新星現る」Winter boy ストロベリータルトさんの映画レビュー(感想・評価)
フランスの新星現る
ある日突然事故で亡くなった父。その息子と家族の再生の物語。
現代のフランスの日常的な風景と家族と少年の繊細な心理を完璧なキャスティングで描き上げた。
主人公の少年リュカを演じるのは
300人の中からオーディションで選ばれたという新星ポール・キルシェ。
思春期の青年の儚さ、脆さ、父を亡くした喪失感に苦悩する姿、自分の恋愛やゲイであることに悩む姿。
そんな姿を見事に体現していた。
大人っぽく見えたり、逆に幼くも見えたり。角度によってもくるくると変わるその表情に魅了され目が離せなくなってしまう。
とにかくみんなこのリュカの虜になってしまう。
母を演じるジュリエット・ビノッシユの確かな演技と、バンサン・ラコストのお兄さんもリュカを支えていた。
1人の青年が自分の思春期の恋愛や父が亡くなった喪失感に悩まされながらも再生していく話でもありながら、家族とは何かを問う物語でもある。
こんなフランス映画が観たかった!
久しぶりにそんな作品でした。
トーク付きプレミア試写会でポール・キルシェさんを拝見。本当に可愛かった。要注目です!
映画.com様素敵な試写会ありがとうございました。
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