「藤井監督作品」青春18×2 君へと続く道 k _さんの映画レビュー(感想・評価)
藤井監督作品
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この子(アミ)はきっと、いなくなるんだろうな。。
ジミーとアミが夜景を見ていた時の二人の会話のシーンから特に、そう予感しながら観ていた。
やはりその通りになったが、
死をわかりながら生きることほど難しいことはないだろうと思う。
初めて訪れた日本で桜が舞う中を歩くジミーの姿に涙した。
彼女に会えないけど、彼女を感じたい。
彼女の生まれ育った街に行きたい。
そして初めての雪、初めての桜。彼女がそこにいなくても、彼女が与えてくれた景色との出会い。
18年間もの間、死を受け入れて旅に出るまでにジミーは何度アミのことを想ったか?
美しい日本の景色を見ながら、想像しました。
藤井監督が命を描くのは今回で2回目でしょうか?
「余命10年」に引き続き、
華麗に咲く花がきれいなままこの世から消えてしまうかのような描写が、相変わらず上手だなあと感じました。
清原さんが病室で涙するシーンの涙が触れそうな、ビー玉のようにきらりと光っていたのがまた儚くて。
国際恋愛の難しさにまでは踏み込まれていなかったけれど、互いの言葉を少しずつ覚えることは愛情の証であり、このふたりがずっと長く続いていたらどんな大人になっていたか?
どんなふたりになっていたのか?
そう考えては温かい気持ちになる作品でした。
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