劇場公開日 2024年5月3日

「18歳の青春、36歳の旅。そして人生。」青春18×2 君へと続く道 たこつぼさんの映画レビュー(感想・評価)

5.018歳の青春、36歳の旅。そして人生。

2024年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

知的

36歳で自分の作った会社を追放された主人公(台湾人)が、18歳の時に出会った初恋の女性(日本人)を思い出しながら日本を旅する話。
18歳時代の甘酸っぱい台湾での青春と、36歳の叙情的な日本での旅がとても良い。
青春の行く末と旅の行く末両方にハラハラしながら、最後に色々繋がっていく。

青春映画としても秀逸だし、旅映画としても秀逸だが、ただの甘酸っぱい青春や恋愛ではなく、ただの36歳のモラトリアムではなく、主人公が酸いも甘いも噛み分け、故人の想いを受けて、成長し再び前に進むという更に素晴らしい映画だった。
日本の映画は個人間の繊細な空気を描くのは上手いが、個人によりすぎている傾向があるが、これは個人間の空気を描きつつ、それと同時に俯瞰した人生を見事に描いているのが本当に素晴らしく感動した。
ただの恋愛映画ではなく、人生や人間を描く映画なので、そういう映画が好きな人はぜひおすすめします。

たこつぼ