「エンドロールのミスチルの歌までが作品」青春18×2 君へと続く道 梅じんの相棒さんの映画レビュー(感想・評価)
エンドロールのミスチルの歌までが作品
公開するやかなりの高評価に期待に胸膨らませて観に行き期待以上に感動させられました。
日台合作ということで日本に優しい台湾とそれに応える日本の構図が人間関係で表現されてたかな。アミの出身地が福島県というのも東日本大震災で台湾から多大な援助頂いた繋がりもあるのかなと思いました。
ベタになりがちなストーリーを素晴らしい脚本とキャストの素晴らしさ、無駄が何一つなく台詞一つとっても意味の無いセリフ無し、生きるうえで大切な格言めいた台詞の数々。
映像も綺麗すぎず、ここぞの景色は素晴らしい映像です。
心の内を言葉にせず表情で表す、行間を読ませる映画は大好きなので最高でした。
あえて思い出をリフレインしてアミの心情を明らかにする手法は見事で涙腺に訴えます。
ジミーの思いがエンドロールのミスチルの歌詞に落とし込まれて、この歌詞で映画が完結したような。
本当に監督脚本が藤井道人監督で良かった。
ひとつの作品でジミーの立場、アミの立場の両方で入り込めて珠玉の恋愛映画とはこういうことを言うのでしょう。
ジミーがアミに惹かれていくのは中年の自分には懐かしい青春時代の恋愛を思い出させてくれました。
平日の夜の鑑賞で観客は多くありませんでしたがエンドロールどころか終わって明るくなってもすぐに席を立つ人がいませんでした。
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