「これで感動できる人って一体……」青春18×2 君へと続く道 ゆるさんの映画レビュー(感想・評価)
これで感動できる人って一体……
令和になってまだこのような陳腐ラブストーリーをぶちかまされるとは予想だにしていませんでした。
感動させたいポイントは透けて見えますが、失笑って感じです。涙なんぞ1ミリも出ませんし、胸を動かされる瞬間は全編通してありません。
主人公はやたら感情的で内向的で受け身ですし、ヒロインはいちいち鼻につきます。海外にふらっと赴く危機管理能力がガバでバカな女子バックパッカーってキャラ設定だとすれば完璧に体現できていますが…。
台湾という国は大好きなので街並みは楽しく見れるものの、かぶさる演出・セリフが臭すぎて興醒めします。
悪口だけで2時間語れそうですが、最後に…
どうしてわざわざ男女のラブストーリーにしたのでしょうか。これほど男女のリアルが欠如したラブストーリーに、一体どう共感すればいいのでしょう。
男同士の友情物語とすれば、まだやりようがあったかも……
そうして苦痛のような2時間を耐え切ったエンディングで
ミスチルのいつものネチっこラブソングが追い打ちをかけてきます。
胸やけして食欲が失せ、ぐったりと劇場を後にしました。
コメント失礼致します。
レビューを拝見しました。
物語の展開が古く感じられたかもしれませんが、その背景をお話しできます。
この映画の脚本は、
実際に台湾で起こった旅行記に基づいており、オンラインで公開されました。
台湾のプロデューサーが物語を購入し、
ほぼ10年かけて適切な監督を見つけ、
最終的に藤井道人監督と出会い、
彼によって映画化が進められました。
このため、基本的なストーリーが変更できないという前提のもとで、この物語はもう10年前(2014年)に完成したに基づいて、君にとって退屈と感じたストーリー展開が生じたのです。
映画の中には恋愛要素の他に、
人生を振り返る要素が多く含まれており、過去の自分を肯定し、
そして前進する決意を伝えています。