劇場公開日 2024年5月3日

「台湾、日本の美しいロケーションと共に心にのこる作品」青春18×2 君へと続く道 humさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5台湾、日本の美しいロケーションと共に心にのこる作品

2024年5月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

旅も、人生も何がおこるかわからない。

誰かの気持ちだっていつも全てがわかるわけではない。
彼らのことを観客が後になってようやく知るように。

夏の手前の空気みたいにじれったい湿り気に混ざる不安。
そのなかに一粒の期待が胸に潜むのをふとした瞬間の香りで思い出すような二人の出会い。

心配させたくないから内緒にした。
嬉しいから聞こえないふりをした。
感謝が溢れたから抱きしめた。
大好きだからこそ嘘をついた。

彼女が旅先で出会い心に触れ受け取ったものがそうだったように、遠回りした彼にようやく届くものとは。

繊細な心情を表現するシュー・グァンファンと清原果耶が、温かくまっすぐな魅力を鮮烈に迸らせ〝1回だけの人生〟に訪れた巡り合いを切なくみせる。
等身大なら揺さぶられるように今の全てを重ねて浴び、過去を眺めるならばゆっくり咀嚼するようにかみしめるだろう。

生きているならば、生きていこう。
旅をするようにこの人生を味わおう。

どこか微笑ましい若さと、目を細めてしまう眩さと、いとおしい季節の貴さが散りばめられたこの物語のあと、素直にそんな気持ちが浮かんだ。

hum
TSさんのコメント
2024年8月31日

素敵なレビューを拝読しました。
コメントありがとうございました。

若い頃、バックパックで青春18切符で旅行したことを思い出しました。その旅でもちょっとした出会いがありました。
台湾、そして只見、両方とも昔から行ってみたい土地です。

TS
sow_miyaさんのコメント
2024年8月16日

コメントありがとうございました。
琥珀糖さんが下でコメントされているように、humさんの4行を読むと、映画の中の清原伽耶の姿が生き生きと蘇ってきます。
素晴らしいレビューありがとうございました。

sow_miya
近大さんのコメント
2024年8月8日

旅がしたくなりましたね。

近大
琥珀糖さんのコメント
2024年8月5日

共感そしてコメントありがとうございます。

ジミー役のシューさん。
日本人には居ないタイプの自然でピュアな方でしたね。
一般の人にしか見えませんでした。
humさんの、4行、

心配させたくないから内緒にした。
嬉しいから聞こえないフリりをした。
感謝が溢れたから抱きしめた。
大好きだからこそ嘘をついた。

とても素敵、共感しました。

琥珀糖
kazzさんのコメント
2024年7月11日

コメントありがとうございます。
humさんこそ、いつもながら詩的で素敵なレビューで、今回も感銘を受けました。

kazz
くりさんのコメント
2024年7月2日

心配させたくないから内緒にした
嬉しいから聞こえないふりした
感謝が溢れたから抱きしめた
大好きだからこそ嘘をついた
目を閉じたらまたあのシーンが蘇ってきて観にいきたくなりましたー

くり
くりさんのコメント
2024年7月1日

humさん
そうですね、
人生なにがあるかわからない。
人生味わうのがいいですね。

くり
U-3153さんのコメント
2024年6月18日

コメントありがとです。
humさんのレビューはなんだか沁みてきます。物語を追いながら自分の旅路を振り返ってたような気もしてます。

U-3153
クリストフさんのコメント
2024年5月31日

大変恐縮です💦
humさんの「心配させたくない・・・」の4行は、フライヤーとかポスターに書いてあったら、もっと動員は上がると思います❗️

クリストフ
ゆきさんのコメント
2024年5月13日

humさんいつもながら心に沁みたレビューでした。捻くれ者の私の心にもスッと入ってきて満たしてしまう。humさんの感性とそれを表す文才にはいつも心洗われておりますm(__)m
〉嬉しいから聞こえないふりをした
あのシーン良かったです。

ゆき
かばこさんのコメント
2024年5月12日

共感とコメントありがとうございます。
傷心旅行中のジミーと、過去の眩しい思い出と、どちらも一度きりの人生の一場面でしたね。すでにいないのが分かっているが、会いに行きたい、ジミーの心の旅は目的地にたどり着けたようでした。彼はこれで、また新たな旅に出られることでしょうね

かばこ
まー。さんのコメント
2024年5月12日

共感、コメントありがとうございました!
どこかノスタルジックな映像が心地良かったですね
記憶の旅人ってミスチルの歌がハマってていろいろな事思い出してしまいました
僕も旅をするように、一期一会を大切にしたいなと思います
またふとした時に観たくなる映画ですね

まー。
もりのいぶきさんのコメント
2024年5月10日

humさん、共感とコメントありがとうございます。

>どこか微笑ましい若さと、目を細めてしまう眩さと、いとおしい季節の貴さが散りばめられたこの物語

とても綺麗にこの作品を表現されていて、素晴らしい文章だと
感じ入りました。
作品のコピーにも使えそうです。お見事です。・_・☆

もりのいぶき
みかずきさんのコメント
2024年5月10日

共感&コメントありがとうございます。

ラブストーリーを超えた、人生の指針を提示してくれた作品でした。
人生は、出会いの喜びと別れの辛さを繰り返して続く旅だということがよく分かる作品でした。

特に、人生における出会いの大切さを感じました。
人生の中で、いつ誰と会えるかは全く分かりません。
だからこそ、出会った人は大切にしたいです。

仰る様に、旅をするように人生を味わえたら最高ですね。
旅先であった人達の様々な価値観に触れ、自分の狭さを知り、
成長していきたいです。

では、また共感作で。

ー以上ー

みかずき
Bacchusさんのコメント
2024年5月10日

コメントありがとうございます。
好みのタイプの行は私もジミーに対しての牽制だし自分自身へのセーブだと思いました。

Bacchus
トミーさんのコメント
2024年5月8日

共感ありがとうございます。
遺品を見て号泣・・っていうのを見飽きた気がしてましたが、18年後なので良く見ると日記も劣化してましたね。最後のページに二ケツの自分が居た! そりゃあ18年経ってるからこそ泣けるのかもしれませんね。

トミー
poke143さんのコメント
2024年5月8日

当方の稚拙な感想に共感とコメントをありがとうございました!
単に淡い初恋の思い出を描くだけではない、素敵なロードムービーでした。

poke143
ふわりさんのコメント
2024年5月8日

hum さん、ありがとうございました。
レビューがいつものことながら素敵で、涙出そうになります。
アミの悲しく優しい嘘だったんですね。
実は終盤まで、18年もあいてうーん?と少し違和感もあったのですが、ラストでそういうことかと納得しました。
ホントにジミーを応援したいですね。

ふわり
ファランドルさんのコメント
2024年5月8日

共感・コメントありがとうございます。
こういういいものに出会えるから、映画がやめられませんね。

ファランドル
グレシャムの法則さんのコメント
2024年5月6日

私は本当にひねくれ者なので、こんなことも考えてました。
自分がアミの親だったら、あの絵日記を知ってしまったら(たぶん、アミが隠していたとしても盗み見てしまったと思う)アミに反対されても彼を探して日本に呼び寄せただろうな。
娘の思い、強さ(彼には秘密にしていたこと)を尊重することよりも死ぬ前にせめてもの安らぎを…

グレシャムの法則
りあのさんのコメント
2024年5月6日

共感、コメントありがとうございます。
ほんと、温かくて良い感じの作品でしたね。
最後は悲しかったけど。

りあの
たかなさんのコメント
2024年5月6日

大好きな人の幸せを願って嘘をつき通したアミは、芯の強い素敵な女性ですよね。究極の愛情を美しく表現した物語でした

たかな
またぞうさんのコメント
2024年5月5日

コメントありがとうございます。物語も演出も繊細な豊かな作品でした。脇のみんなも、少しづつ何人もが登場することに意味があると思いました。

またぞう
大吉さんのコメント
2024年5月5日

humさんのレビューを読んだら、どうしてもジミーとアミに会いたくなり二回目観に行って来ました。聞こえないふりの場面は泣きました。

大吉
満塁本塁打さんのコメント
2024年5月5日

こちらこそありがとうございます。繊細な好作品 心のひだ 作品でした。おっしゃるとおりですね。
ありがとうございました😭😊

満塁本塁打
あんちゃんさんのコメント
2024年5月5日

共感ありがとうございます。旅をするようにこの人生を味わおう…かあ。素晴らしいコメントですね!

あんちゃん
大吉さんのコメント
2024年5月5日

毎回素晴らしいレビューに感謝します。この作品がより愛しいものになりました。

大吉