「秀逸なラブストーリー」青春18×2 君へと続く道 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
秀逸なラブストーリー
岩井俊二監督の長編映画デビュー作『Love Letter』リスペクトに溢れたラブストーリーの佳作。
そもそも作中に『Love Letter』が引用されてるし、何も隠し立てしていない。
原作は、台湾の人が青春18キップで日本を旅したことを書いたエッセイらしいです。
(読んではいないので原型は留めているのか疑問に思いつつも)面白かったですよ。
18年の時を表すのに、「WindowsXP」『スラムダンク(TVアニメ版)』「ミスチル」などの小ネタも満載でくすぐりが効いていたし、台湾と日本両方の土地や人間の設定が活きている作りも秀逸で上手い。
藤井監督は、『新聞記者』とかの社会派路線より、『パレード』『ヤクザと家族』『余命10年』や本作のように、情に訴えかける「邦画」らしいエンタメ方向が向いていそうに思いました(というか、私がそっちの方が好き)。
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