劇場公開日 2023年10月27日

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「40年前のユーゴスラビアにおける青春劇!」ドリー・ベルを覚えているかい? ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.540年前のユーゴスラビアにおける青春劇!

2024年2月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

40年間日本で公開できていなかった本作、
先週は同監督の作品『アンダーグラウンド』を観て、その迫力に圧倒され
興味をもって鑑賞した。

今だとつくれないだろうという激しい表現、男性が女性に手を上げる
親が子どもに手を上げる、
昔は当たり前だったのかもしれないが、今はそうではなく、今見ると違和感があるし、
このような表現は当然賛否を呼ぶだろうと思った。

貴重だなと感じたのが、当時の空気感や生活感、その国の文化(ファッションを含む)などが
実際に目に飛び込んでくるところ。
本作を観ていなかったら知らなかったことばかり。
いまだに勉強になることがたくさんある。映画から学びとれることがたくさんあることを実感。

主人公が恋するドリー・ベルは美しい女性だが、
男性からの扱いがひどすぎる。嫌悪感を感じるほどひどい。そりゃ主人公も泣くわと思った。

一貫して主人公と家族との関わりあい、特に父親との関係性が
いい感じで描かれていて、ドリー・ベルとの恋愛よりも、父子の物語である側面が強いと感じた。

本作を劇場で鑑賞できる幸せを感じた1日だった。

ひでちゃぴん