サンクスギビングのレビュー・感想・評価
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イーライ・ロスらしい、真心たっぷりのおもてなし
爆発的な直感力とこだわりを持つ奇才イーライ・ロスだけあって、この映画には恐怖と共に、妙に感心してしまう要素も搭載されている。例えばメインの連続殺人犯が、メイフラワー号に乗って(ジェームズ1世の迫害を逃れて)アメリカ大陸のプリマスへ上陸したピューリタンの一人、ジョン・カーヴァーのお面をかぶっているとは、なんと気の利いた設定なことか。それに白眉なのは事件の発端を描く序盤。ブラックフライデーの売り出しが待ちきれぬと店前に大挙する町の人々の姿は、人間が目的のために血眼になる時の地獄絵図を辛辣に表現しつつ、と同時に、ロメロの映画「ゾンビ」への目配せという側面も併せ持っているのだろう。このど迫力のテンションには恐れ入ったし、これと後半の感謝祭パレードの盛り上がりは、いわば合わせ鏡のような構成。全体的にスラッシャー的な部分もありつつ、怖さとどぎつさと笑いが入り混じったイーライ・ロスならではのもてなしだ。
昔ながらのホラーの展開
キッチリ怖いスリラー
序盤コメディっぽいが、それをキッカケにガッツリ・スリラーが開幕。悪趣味な惨状が続くが、脅かし方を心得ていて、ホラーとしての出来は上々。終盤、若干辻褄が合わない気もしなくないが、黒幕の正体に慄けるし、何より決着の切れ味が良い。
【”特売とはいえ、キチンと並んで商品は購入しましょう。他人に迷惑を掛けてはイケマセン。でないと、何百倍もの因果応報が待っています・・。”今作は、非常に正しいスラッシャー・ホラーなのである。】
■感謝祭発祥の地・マサチューセッツ州プリマス。年に1度の祝祭に人々が沸き立つ中、ダイナーで働く太っちょのウエイター女性が何者かに惨殺される。その後も、感謝祭の食卓に見立てた猟奇殺人が続く。
一年前に、父親が経営するスーパーの祝祭日の特売日にズルして従業員通用口から店内に入り買い物をした地元の高校生・ジェシカたちは、その為に大勢の人が店内になだれ込み、将棋倒しになった人達の中には、死者も出たのだが、誰も罪に問われないままに終わるのである。
そして、一年度、猟奇殺人が続く中、謎の人物のインスタグラム投稿にジェシカは目を留める。
◆感想
・こういう作品には、ストーリー展開を求めてはいけないが、この作品は結構良く出来ている。まあ、簡単に言えば、ズルして店内に入ったジェシカ達のために、大切な人を殺された男の復讐劇なのである。
・だーが、それを殺人鬼と化した復讐の男が、プリマス植民地の創設者であるジョン・カーバーのお面を被りながら、自分の妻を圧死させた原因を作った連中に復讐して、その連中の首を感謝祭のテーブルに並べ、あるモノは七面鳥の代わりにローストされ、テーブルに置かれるのである。
<斧で復讐していく男の様は観ていて大変に爽快である。欲深な連中に対する、因果応報なのだから・・。今作は、”特売とはいえ、キチンと並んで商品は購入しましょう。他人に迷惑を掛けてはイケマセン。出ないと、何百倍もの因果応報が待っています・・。”という当たり前のことをテーマにした、正しいスラッシャー映画なのである。(ホントか!)
そして、ジョン・カーバーなので、彼は死なないのである。
気になる人は、”ジョン・カーバー”で、ググって見てね。じゃーね!>
ショッピングモールのシーンは秀逸
はいはい😟
スラッシャー映画だから 単に殺人鬼に殺されるだけなのはよくわかるんだけど 内容が無い上にテンポも悪くて緊張感も無くて敵のキャラも壊滅的に魅力が無いしR-18の割には大してエグくないし犯人も全く意外性が無いし劇場に行かなくて良かったです(U-NEXTでポイントが切れるから無理矢理ポイントで見たけどこれは酷いわ🤮)
真顔でなんの感情の動きも無くただひたすら映画が終わるのを待つだけの作品でした👹 イーライロスどうした😵💫 せめて緊張感くらい多少あればいいんだけどスラッシャー映画ってこういう事だし全く間違って無いのは分かるんだけどね😵💫
ホラーに関しては昔から散々観ていて自分の中の基準が色々あるので他の人以上に悪く感想を書く場合がありますが気にしないでください。
意見が違うからダメとか一切無いし自分が明らかにオカシイのはハッキリ自覚してるので🫣(昔のスラッシャー作品見たら全部ダメって言うんだろうなあ🤮)
トラウマ食卓シリーズ
R15とR18のボーダーラインとは?
マ王、ホラー映画をよく見る😐
別に好き好んでというワケではないがチェックはしてしまう😶
古くは映画「グレートハンティング」を映画館で観てから(昔は観れた)ホラー映画に傾いてるトコがある🤔
ホント、昔はR指定が無かったのよ(R18はポルノ映画くらいでR15なんて無かった)
まぁ時代の流れと世情が絡み合って「けしからん映画はR指定だ」に動いた時には既にマ王は大人の階段を昇ってたので問題は無かったんだけど、それでもR指定における映倫の判定基準がデタラメな気がしてならない🙃
現状ではPG12、R15、R18の3つらしいが「コレがPG12?」「コレでR15?」「何がR18?」というのが多過ぎる!
そもそもPG12というラインを世間はどう捉えているのか知りたい🙄
だってPG12は12歳以下の方には保護者等の助言・指導が必要ですって括りなんでしょ🤨
エログロシーンにどういう助言や指導を行えと?←そういう映画を観に行く家庭もある意味根性を感じるが
さて、マ王はそんじょそこらの過激なエログロでは驚かないくらい成人指定映画を観ているので「サンクスギビング」でR18のホラーをかなり楽しみにしていました✨
まぁ結果は肩透かしだったんだけど😆
しかしコレは仕方無いと思っている😁
ある程度の過激な表現方法は何らかの規制をしなければ歯止めが効かずに好き放題の映画を垂れ流す結果になる💦
映画「セルビアン・フィルム」みたいなのを子供が観たらトラウマ必至であろう(マ王も内容にドン引きしたけどエログロ度は凄い)
映倫はビビってるんだと思う😑
何かが起こった時に世論の矛先が映画に向くのを😵💫
でもだったら「サンクスギビング」はずっとR18にするべきだったとマ王は感じる💨
だってオンデマンド落ちしたらR15になってるんだもん😤
マ王はR18だから映画館にまで足を運んだのよ!
R15にするならそこまで張り切って動かないよ!!
またR15とR18じゃ興行収入に大きく差が出る(観客層が限定されるから)
だから日本でも指定映画になると興行収入に響くから予めギリギリを攻めて作ったりしてる(血の色が赤じゃなければOKとか聞いたけど)
前評判ほどではなかった「サンクスギビング」は、もしかしたらノーカットヴァージョンがあるのでは?と思ってしまうくらいのライトなグロ映画だった😊
マ王は洋画に対する映倫の単なる嫌がらせじゃないかとまで思ったりしている🌀
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
グロ映画度★★☆☆☆(マ王基準)
映倫の企み度★★★★★
アメリカの祝日
感謝祭とはイギリスからアメリカに渡ってきたピルグリムと呼ばれる人たちが新しい土地での初めての収穫を神に感謝をしたことが起源です。その食べ物の栽培方法を教えてくれた先住民であるネイティブアメリカンを招き一緒に祝いました。
──とネットの拾い記事に書いてありました。謂わば、わけへだてなくみんなでごちそうを食べる日です。エイプリルの七面鳥(2003)を見るとそれがわかると思います。
映画はスーパーマーケットにおけるブラックフライデーの暴動からはじまります。
ブラックフライデーとは感謝祭後のセールのことだそうです。
感謝祭のない日本とはがんらい無縁ですがバレンタインにチョコを買うとかクリスマスにKFCを買うとかなにかと無縁な祝日に同期行動をとりやすい日本人を新たな消費行動に奔らせるために通販大手が最近日本でも使い始めました。ブラックフライデーというかっこいいひびきに釣られて日本でも定番化しつつあるようです。
ピルグリムとは訳をみると巡礼者とでてきますが日本で巡礼者というとアニメの聖地をめぐる人とお遍路さんくらいしか思い当たらず、感謝祭の説明に出てくるpilgrimの意味と合致しません。
わかりやすい説明がなかったので独自につくった説明ですがpilgrimとはシヴィライゼーションで新しい都市をつくりたいときに生産する開拓者ユニットのようなものです。開拓者ユニットは移動して都市をつくると消滅します。その入植して殉教する──という感じがpilgrimです。遠くから命がけでやってきて最初にそこに生活基盤をつくりますが過酷な環境のせいで息を引き取る──という感じがpilgrimのイメージです。
イギリスを出発したメイフラワー号の乗船客ピルグリムは東海岸のマサチューセッツ州に植民地を築きます。そこの最初の総督がジョンカーバーという人で、この映画の殺人鬼です。黒装束と、巻きにバックル装飾があるシルクハットを被り斧を持っています。ジョンカーバーは最初の冬に亡くなりますが意思を継いだ者らによって感謝祭が開かれます。
なぜ開拓者が殺人鬼たりえるかというと、先住民にとってみればピルグリムたちの入植は海賊の侵略でしかないからです。ピルグリムはその辺りに住んでいたワンパノアグ族の土地を奪い、新たな病気を持ち込み、大量虐殺行為をおこないました。先住民によって入植を助けられたにもかかわらず、です。よって感謝祭というその後恒例化した習慣もネイティブアメリカンたちをなだめて協調路線を敷くための戦略的な行事だったはずです。
ジョンカーバーは感謝祭をつうじて肯定的に受け容れられてきた総督ですが、彼の功績は死と破壊の上に築かれたと言えるわけです。あちこち検索したらそんな感じの由来がありました。
脚本家のJeff Rendellと監督のイーライロスはこれらの歴史に着目して、13金やハロウィンやスクリームに匹敵する新しい仮面の殺人鬼とホラーストーリーを創造しました。それが本作Thanksgivingです。
率直に言って常套手段をもちいたスラッシャーですがロスのやりすぎ演出が効いて残酷描写にパンチ力がありました。じっさい何度か、度を超えたゴア表現に思わず「ひええ」と悲鳴をあげてしまいました。
すでにThanksgiving2の話があるようにロスがつくりたかったのはフレディやジェイソンのように続き物で一定興行が見込める稼ぎ頭です。ジョンカーバーにはその勢いがあり、やられる側の体育会系・DQN系の“きみたちはカーバーにやられなくてもしぬでしょう”という感じの放恣もうまく描かれています。ヒロインのNell Verlaqueは見開いた目が語る人で、インフルエンサーAddison Raeの尻軽演技も上手でした。
最初の暴動のシークエンス、安売りにむらがるようになったら人間おしまいだと思わせるような刺激的な描写につかまれます。
imdb6.4、RottenTomatoes84%と79%。
監督のグロさにはあっぱれ!
イーライ・ロスのフルコース
まず思ったのが「マチェーテ」もそうだが未だに「グラインド・ハウス」のフェイク予告を映像化するのかという事だ。確かに面白い企画だったし、こちらもテンションが上がるものだが、製作サイドはよほど気に入ったのだろう。さて、イーライ・ロス久々の作品はR-18+指定のスラッシャー・ホラー。ド定番だろうがこれは彼のフルコースを味わえる作品になりそうだと鑑賞前から期待大でいた。
感謝祭(サンクスギビング)で起きた地元の大型スーパーマーケットでの大惨事。大特価のワッフル焼き器を巡って人が押し潰され、腕をへし折られ、頭皮がめくれて血が吹き出して死に…(そんなバカなと思うがどんな状況でもイーライ・ロス節が大炸裂!)という事件から1年後が舞台となっている。
まぁここでその復讐なのだと誰もが気付くだろうが、不死身のジェイソンだったり夢で暴れるフレディの様な超人的な能力を持つ連中ではなく、犯人も生身の人間であることから妙な怖さがある。主人公らも犯人から追われる身となる訳だが、その中での攻防戦は中々スリルがあって面白く、サスペンスフルな犯人探しも良い。時折怪しい人物がそれっぽい行動をする為、こちらも誰だ誰だと探しながら観てしまうが、意外な伏線だったりがある為良い意味で裏切られる形であった。電ノコに女の子が巻き込まれて腸をぶちまけて絶命するシーンだったり、体が真っ二つになったり等のド派手スプラッタ演出もあれば、イーライ・ロスのド定番、「視覚的に痛~い描写」がやはり健在。コンタクトレンズだったり、綿棒でさえも手にじとっと汗をかく様な感覚を覚える。犯人の意外性だったり、サスペンス要素、スプラッタとしての見応えも十分であり、スラッシャー・ホラーの教科書としても観て良いくらいだろう。時折登場するブラックユーモアも相まってハイレベルなホラー作品となっている。全米での興行収入も上場だった様で、続編等も有り得るのでは?と個人的には期待していたりもする。やはりイーライ・ロス作品には外れが無いと改めて思わされた。
ジョン・カーヴァーのサンクスギビングの晩餐会
サンクスギビング発祥の地・マサチューセッツのプリスマを舞台に描くイーライ・ロス監督のホラー映画。
観た印象では「ハロウィンkills」の暗さに「スクリーム」の
女子高生(本映画ではかなり老けた女子高生)を混ぜたような映画でした。
ディスカウントストアで起きた一年前の惨劇。
従業員入口から、身内が先に入ったことから、
怒ってパニックになった群衆が店に雪崩れ込み惨劇が起こる。
ディスカウントストアのオーナーの妻・ジーナ・ガージョンは
真っ先に踏みつぶされて呆気なく死んでしまう。
そして一年後のサンクスギビングの日。
またしても惨劇が。
ジョン・カーヴァーと名乗る殺人鬼の復讐が始まったのだ。
ウェートレスが殺されて下半身だけの死体がビルに吊るされて
いたり、
突然、後ろから首を切断されたり、と残酷シーンが続く。
殺人鬼のジョン・カーヴァーはお面を被っている。
そしてサンクスギビングのご馳走のテーブルに付く
カーヴァーに名指しされた男女。
ディナーには一晩オーブンで焼いたキャスリンの丸焼きの死体。
・・・と、凶々しい。
なぜかあまり怖くなかった。
犯人が明かされても、爽快感はなくて、
消防士の不審な男もいて、
続編があるのかも知れない。
動機が弱いかも、だが良し!
アディソン・レイ👍👍👍
タランティーノとロドリゲスがタッグを組んだ2007年の「グラインドハウス」に収められていたイーライ・ロスによるフェイク予告編「感謝祭(Thanksgiving)」をロス自身が長編映画化した。
って、16年経っちゃいましたが😰
感謝祭の祝祭の日にスーパーで起きた悲惨な事故。
一部の若者の身勝手な行動が引き金となった。
一年後の感謝祭で相次ぎ起こる惨殺事件。
残酷過ぎるサイコパスな復讐劇だった。
う〜ん、これは端正ともいえる王道のホラー。フェイクの予告編の方がはるかにダーティでグラインドハウス向けだ。
にしても、超人気のアディソン・レイ演じるヒロインが最高。真面目そうなのにビッチで👍
そういえば「グラインドハウス」から単品上映されたタランティーノの「デス・プルーフ」とロドリゲスの「プラネット・テラー」を公開年の外国映画ベストテンでワンツーフィニッシュさせたこと、普段DVDを買わない自分がグラインドハウスコンプリートBOXをゲットしたことを思い出した。
そう、16年前熱狂していたことを思い出した。
予想外に面白い
サンクスギビング懐かしいなあと題名に釣られて視聴。
11月末じゃなくて12月末の公開って気分が盛り上がらないけど、、
アメリカはサンクスギビングが終わると一気にホリデーシーズンで皆んな財布ゆるゆるニッコニッコになるのよね。
無鉄砲な若者が次々と襲われるスプラッターモノではあるけれど、散りばめられた伏線が見事に回収されて脚本が良く出来ていました。
冒頭のワッフルメーカー争奪戦に同感出来ない感想を見かけたのですが、アメリカ人を侮ってはいけない。
ああいった何回家で使うのよ、と言う調理器具が大好きなんですよ。家で出来るチョコレートファウンテンとか。
サンクスギビング後のセールスにはドアバスターズがドアを蹴破る勢いで集まるのは風物詩。
日本人には馴染みの無い習慣だから、それを知ってるとより面白い作品でした。
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