劇場版 おいしい給食 Road to イカメシのレビュー・感想・評価
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アレンジ勝負。
1989年冬、函館の忍川中学に転勤し、子供の頃、母親の作る料理が不味くて給食LOVEになった甘利田幸男(市原隼人)の話。
函館に転勤=「イカメシ」を食べたいを夢見る甘利田先生、自分よりも給食のアレンジが一枚上手な生徒(粒来ケン)と政治家等々力町長の政治利用も絡みながも給食は美味しく!な甘利田幸男のストーリー。
前々から「おいしい給食」の存在は知ってたけどずっとスルーしてて(笑)
これは面白い!授業中も上の空で給食の事ばかり考え、食べる時もオーバーリアクションな甘利田先生、なぜ給食食べる前に校歌を歌う?!何て脳内ツッコミいれるけど、その校歌中も、何か踊ってるし、校歌歌い終わる時には机に手をぶつけるがデフォで笑えるし、目の前で食べる生徒粒来の「どう、このアレンジ」のドヤ顔とで終始楽しめた。
劇場で満員って中々出くわさないけど本作に関しては部屋満員で人気あるんだな~と実感しました。
ラスト2年待ってイカメシ食えて良かったね!と、イカは苦手な私だけどイカメシは食べたくなった。初観でしたが気兼ねなく観れて楽しめる本作面白かった。
あと給食って小学生までだったけど、4分の1にカットされた個包装の「りんごシャーベット」ってまだあるのかな?一番給食で好きだったかも!
面白い!?
ドラマのSeason2まで観てから鑑賞。家では面白いなくらいの感覚でしたが、映画館では声出して笑ってしまいました。神野剛も終盤に登場するし文句なし。若いときにこのシリーズ観てたら給食目的で教師になってたかも。
おいしいは正義!
コメディドラマ「おいしい給食」の劇場版第3弾。第2弾でハマり、その後テレビドラマseason1と2もアマプラで視聴しました。残念ながらseason3の無料配信がなかったので、北海道に転勤した甘利田先生の動向が気になっていたところに、新作公開のアナウンスがあり、待ちに待ってた第三弾。もちろん公開初日に鑑賞してきました。
ストーリーは、函館の忍川中学校に転勤した、給食をこよなく愛する教師・甘利田幸男が、担任するクラスの生徒・粒来ケンと心の中で勝手に給食バトルを繰り広げる中、次の選挙をにらんだ等々力町長が、給食完食のモデル校として忍川中学校を選定したことから起こる騒動を描くというもの。
本作でも相変わらず、甘利田先生の給食愛が止まらない、たまらない! 給食を前にしたはしゃぎっぷりと食事中の心の声が、彼の全てを物語っています。そんな平和を絵に描いたような給食風景と1980年代の舞台設定が相まって、誰もが懐かしいあの頃を思い出し、心は一気に中学時代へとタイムスリップするはずです。
今回はそこに完食主義をめざす町長が横槍を入れてきます。残さず食べさせるための“居残り給食”と会話を禁止する“前向き給食”。その目的は理解できなくもないですが、大人の身勝手な押し付けなのがいただけません。どちらも食事本来の楽しみを根底から奪うものです。
“完食主義”…なんて嫌な響きの言葉でしょう。その昔、好き嫌いの多い私は、給食が原因で不登校になりかけた忌まわしい記憶が蘇ります。そして、つい去年までコロナ禍で感染予防のため実施されていた“前向き給食”。箸が食器に当たる音と咀嚼音だけが虚しく響く教室は、さながら刑務所のようです。そこには会話はおろか笑顔もありません。
食事は何を食べるかではなく、誰と食べるか、どう食べるかが大切なんだと改めて強く感じます。みんなで食べればおいしいし、おいしければ全部食べるし、全部食べれば感謝の気持ちもわいてきます!つまり、おいしいは正義なのです!終盤、町長の諌めを無視して、グループで食べ始める子どもたちの笑顔を観ていたら、なんだかそれだけで泣けてきました。
ラストは、サプライズゲストが登場し、この先の展開を期待させます。甘利田先生の給食道は、心の友を増やしながらまだまだ続きそうです。次はどこのご当地給食を堪能するのか楽しみで仕方ないです。
ただ、今回もおもしろかったのですが、前作に比べるとちょっと物足りない印象です。中盤の演劇が、今回のストーリー上、それほど必要と思えず、テンポが落ちたように感じます。ドラマseason3との関連があったのかもしれませんが、未視聴なのでわかりません。それより、町長との確執や粒来との給食バトルをもっと見たかったです。とはいえ、終盤で一気に盛り返してくれたので、鑑賞後の満足感は得られます。
主演は市原隼人さんで、ドラマ同様のおもしろキャラは健在です。脇を固めるのは、大原優乃さん、石黒賢さん、小堺一機さん、いとうまい子さん、六平直政さん、高畑淳子さん、田澤泰粋くんら。この顔ぶれで、ドラマseason4も作ってほしいです。
給食バトルがとにかく笑える。いつものお決まりの流れも見ていて楽しい。
何よりもまず、給食バトルという設定が笑える。だいたい考えてみると(ホントは考えてみなくても)、相手よりいかに美味しく給食を食べるかで勝負するというのがバカバカしくていい。
バトルと言っても、互いに勝ったり負けたりする訳ではない。勝負はいつも甘利田先生が必ず負ける。
先生がライバル生徒の粒来くんの工夫を、「そんなの美味いに決まってるだろォ~」と言って、粒来くんが美味しそうに食べるのを見た後、床に倒れて「負けた」とつぶやいて勝負がつく。
甘利田先生がハシャギまくって校歌を歌うところから、最後に床に倒れ伏して動かなくなるまで、先生の豹変ぶりを生徒が誰も気に留めないところがおかしくていい。
なぜ誰も気が付かないんだ ( ̄□ ̄;)!!
物語はいつも朝の校門での先生の生徒への声掛けの場面から始まる。甘利田先生が、給食が目的で教師となったこと、それは秘密にしていて教師には威厳が必要だというモノローグが流れる。
ここから夕方の駄菓子屋の場面や粒来くんとの語らいまで、ルーチン化された毎回お馴染みの場面がたくさんある。
給食バトル以外で1番気に入っているのは、甘利田先生が給食室を伺う場面だ。
給食配膳員・牧野文子(いとうまいこサン)に、「先生、気になるの?」と言われても、甘利田先生は、教師の威厳をもって 「イヤ全然」 と平静をよそおう。
子どもじゃあるまいし、大人の自分は給食なんか楽しみにしてないんだよみたいなフリをして見栄をはる。
牧野も甘利田先生がホントは給食が大好きなことを分かっているから、気になる今日の給食情報を甘利田先生にちゃんと教えてあげる。牧野にスッカリ見透かされている。
給食のとき机を並び変える場面もいい。特に白い割烹着の当番が給食の鍋を持って運ぶときに、楽しそうに運んでるところがいい。
甘利田先生が給食をもらうために並んでるとき、割り込んだり抜かした生徒にマジで怒ってるような描写が笑える。声は聞こえないが、「抜かすんじゃねえよ」みたいな感じで怒ってる。
それと、甘利田先生が教師になった理由が、給食を食べられるからという設定が可笑しい。教師になった目的が美味しい給食を食べる事というイイ加減さがいい。
しかし普段はそんなことをオクビにも出さず教師の威厳を保つ。
あと、有り得ない設定で気に入ってるのが、給食配膳員の牧野文子が偶然に甘利田先生の学校にいることだ。2校目ならまだともかく、3校目でしかも北海道だ。偶然にしては出来すぎている。もこうなったら4校目、5校目とずっと付いて回ってほしい。偶然に。
面白かった
ラスト付近までのあらすじ
給食大好きな中学校教師、甘利田は函館に赴任したときにイカメシを食べるのを楽しみにしていた。ついにイカメシを食べる機会も、町長に邪魔をされつつ、ついに最後の給食となる。果たして甘利田はイカメシを食べることができるのかどうか?!
感想
男はつらいよ、みたいなフォーマットができつつあるので、このままつづけて全国まわってほしい。面白かった
変わらなければいけない(5/26ネタバレ追記)
シーズン1から楽しみで観ていて、ついに3作目。ファンであるがゆえに上がりまくったハードルを、今回もきっちり超えました。さすがです。
シーズンを更新するごとに激しいムーブとなる甘利田先生、それだけでも楽しみなのに1〜3をきっちりまとめ上げてくれました。メッセージ性もより濃くなったかと。
思い返してみれば、最初はなんだかバカバカしくもクセのある激しさに目が離せなくなる、コミカルなだけのドラマでした。それが、様々な問題提起もやるようになって、深みが増してきました。今回の映画も笑いだけではなく、食を通して生き方や社会を、様々な角度から考えさせてくれます。
…でも、ということはもしかしてこれで…もしかしてもしかすると…今回の内容的にも…寂しくはなりますが、もしそうだとしても満足です。続編があってもガラッと変わっちゃうのかなあ…
こう思うのはやはり今までと違う点が多いのです。
・甘利田先生が転任しない。
・甘利田先生ではなくヒロインが去る。
・生徒と完全に打ち解ける。
・ババアとも気が合う。
・敵役のハゲが心が広く、割といい人。
・体制を変えることに成功する。
他にもあると思いますが、これまでのシリーズと逆をやっています。
これはこの映画が本当のファイナルだからなのか、もしかして今後の新たなフォーマットになるのか、ファンとしては気になっています。今後も甘利田先生は北海道で新たな生徒やヒロインと出会い、それがドラマになっていくのでしょうか?
大原優乃さんはいきなりドーンときれいに映りますね。アイドルあがりの女優さんですが、だからこそ自分の見せ方をちゃんと知っているのかな。今後も活躍して欲しいです。
season4を期待します
甘利田先生の給食の時間の壊れ具合が回を重ねる毎に激しさをまして今回はやややり過ぎな感もあるけど、やはり面白い。それと思った以上に鑑賞している方の年代が高い、1980年代に青春を過ごした人々でしょう。まぁ自分もその1人でありますが。服や家電、手書きのプリント、スマホなんかなかったあの頃の風景。そんなノスタルジーもこの作品の魅力。是非次回作を。上映館が一つもない県があるのが残念。もっと盛り上がってよい映画だと思うのだけど。
サイコーに面白かった
ドラマと変わらずキレッキレの市原隼人
随所に散りばめられたしっかり笑えるコメディ
適度でバランスの取れたシリアス加減
少しだけの恋愛要素
そしてなんと言ってもうまそげな給食の数々
とても充実した2時間でした
相変わらず甘利田先生は面白かった
1989年、函館の忍川中学に転勤した甘利田幸男は、給食のイカ飯を楽しみにしていたが、赴任から1年経っても献立に出てこなかった。甘利田は、給食を美味しく食べる生徒・粒来ケンと毎日ひそかに競い合っていた。そんな中、忍川町では町長選挙を前に忍川中学が給食完食のモデル校に選定され、政治利用されようとしていた。甘利田は、おいしい給食を守ろうと町長に・・・さてどうなる、という話。
劇場版第3作目との事。
そういえば前作で北海道へ転勤になったなぁ、って思い出した。
甘利田役の市原は相変わらずのオーバーアクションだったが、給食を食べる前が特に面白かった。愛役の大原優乃は酒癖の悪いところが面白かった。ケン役の田澤泰粋はクールなのに熱血漢なのが良かった。
等々力町長は忍川町の町長という設定だったが、中学の校門に函館市立忍川中学って書いてあったような気がする。
それなら町長じゃなくて市長では?
見間違いだったのかな?
イカ飯、美味しそうだった。
給食スペクタクルエンタメ というより 真っ当な人情 矛盾は目をつぶってね
本作 テレビ📺も見てるし 劇場作品 3連覇 イカ🦑メッシー 小さいシール付き
しかし 売店はイカ🦑メシでなくて 揚げパン だったー シナモン味食した。日本一小さな揚げパン だった❗️
常節中学→ 黍名子中学→ チコっと左旋回で 北海道 函館 忍川中学校
神野ゴウから 粒来ケン
思春期は すぐ 大人に・・
主人公 市原隼人の甘利田幸男 が 80年代〜90初頭
の中学校 給食 という 限られた 空間で コミカル かつ 真剣に戦う
基本 初見でも問題なし
給食世代なら年齢問わず職業収入学歴不問 誰でも共感できる 娯楽作品
水戸黄門のドラマ みたいな雰囲気はあるが
それなりの試練が という楽しい😀作品
左旋回のはずが イカ飯🦑命 になってるのはご愛嬌
プラトニック❤️不器用すぎ 教育指導が熱血漢 とにかく主人公が混じり気のない 正真正銘の 真っ直ぐ
意外と 教師は教師なりに 生徒は生徒なりに ベストを尽くしてるので 胸を打つ場面あり
イカ飯どうなる❓予告編 の続きは ぜひ 映画館で観てね。
五郎さん 孤独のグルメ も正論だけど
ワイワイガヤガヤ 給食 も楽しいし 美味しい😋思い出した
給食の前には 生徒は全員平等 という思想がいいね👍
劇中劇も心打つが 俺はそれより 生徒が いきなり 屋台❓の主人に とか面白かった
有料パンフはカラフルだけど 軽い対談中心 まあTVシリーズ含めて語ってる模様だから
コアなファンの方是非どうぞ。給食のおばさん いとう さんは 実家が北海道でたまたまという設定とのこと
誰でも わかります 楽しめます ユルイ けど 緩くない リラックス😌して観れる好作品
もう一作くらいやってほしい 甘利田先生 独身卒業して 家でも 美味しい家族メシして欲しい
と切に願う俺だった。
函館市だけど 石黒賢町長 というのはご愛嬌
廃校になる学校等が協力 過去の生徒役含め❓だから 莫大な人数のエンドロール ただ 長くはない
そうそう 全員が主役の趣旨には合致してる。給食の前に全員平等が清々しい
ただ お客さんは 昔の給食世代ばかりだった。コレは残念😢
給食道
函館に転勤して2年経った甘利田先生とライバル粒来ケン、そして忍川中学校がが町長選の戦略に巻き込まれる話。
TV版season2ラストの「あれはうまかった〜」に繋がるタイトルを冠しつつ、TV版のseason3で振られていた学芸会のホワイトマンを絡めながらみせていく。
相変わらずの屁理屈だけど芯は食ってる能書きたっぷりに振り切ったリアクション満載のコメディですね。
常節中学校は校歌のインストだけだったけれど、黍名子中学校も絡めつつの見事なまとめで、TV版と劇場版を全て観てきた自分には最高だった。
とても楽しかった
レイトショー観てきました
最初からプププと笑いあり
途中から真剣に考えつつも笑いあり
ラストまでそうだったのかとか
この先も連想させて貰える予感のする
そんな素晴らしい作品でした
子供達が本当に可愛らしい
惜しいのは劇の中身が少し飛んでいたこと
全部内容を見たかったかな
粒来くんみたいになりたい
初日舞台挨拶に参加!
舞台挨拶やイベントは作品や役者・スタッフ陣のファンの方が多い空間になるので、普段の映画館で観るのとはまた違ったあたたかい雰囲気でとても良かったです。
主演の市原さんをはじめ、演者陣も制作陣も、真面目な人が多いチームだったんだなと舞台挨拶のお話を聞いて感じました。
ドラマシリーズはseason3を後追いで視聴中。
ドラマを見ていない人でも楽しめるし、シリーズファンの人はさらに嬉しい内容になっていたのでは。
老若男女問わず楽しめるまさに大衆向けの映画として、非常に面白い作品だと思います。
兎にも角にも、粒来くんのキャラクターが良すぎて…
フィクションだし中学生だけれど、あんな風にマイペースで聡明な人になりたいとドラマ〜劇場版まで通して思わせてくれる人物でした。
粒来くんを演じるのは田澤泰粋くんしかいないと感じるほど、田澤くんの演技も素晴らしく
防波堤でのシーンにはこちらの涙腺も…
次が有るなら○○県か
くすりと笑えて、そうはならんやろと首を傾げ、それでいて心がじんわり温かくなる。
おいしい給食シリーズ第三弾。
1から2、2から3と確実に面白くなっている。
シリーズファンは必見、と言うか新規で観るには少し敷居が高いかも。
新規で観て気に入った方は過去作も是非観ていただきたい。
以下、つらつらと
圧倒的神野君ファンである身としては、同志と友達と区別されているのは納得である(どちらが上とかではなく)。
忍川中学校と黍名子中学校の校歌は歌付きで流れるからか、BGMで流れる常節中学校の校歌、ニクい演出だぜ。
今作の給食バトルは普通に食べた甘利田先生に軍配をあげたい。
イカメシは普通に食った方が旨いよ。
ジャージャー麺と白米は肉味噌消費量を調整するだけで良い。
ババア、いい奴だったよ(死んでない)。
あの時代のカップラーメンは強いよなぁ。
スケバン刑事と光GENJIも流行ったよね。
酒と少量のお新香しか出ない飲み会。
狂気を通り越して恐怖。
速攻体調不良で帰りたい。
コース料理全キャンセルとかあり得ない。
給食はおいしく楽しく食べる。
苦手な食べ物は誰にでもある。
脱脂粉乳は人間の飲むものじゃない。
あまりに極端な物言いだが、ここにケチを付けるのは野暮。
コメディは肩の力を抜いて観よう。
総評:寅さんや釣りバカの様な邦画を代表するシリーズものになって欲しい。
追記:おいしい給食を観るまで、実は市原隼人さんがあまり好きな俳優ではありませんでした(ルーキーズの印象のせい)。
でも今はダイワマンのCMまで大好きな俳優になりました。
何を述べているのか理解しがたい
今年194本目(合計1,286本目/今月(2024年5月度)28本目)。
(前の作品 「PS1 黄金の河」→この作品「劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ」→次の作品「」
学校給食をテーマにしたコメディ映画です。
まぁ、そこまでは理解しうるし、この映画がややギャグよりに行くのもある程度了知はできるのですが、ここまで無茶苦茶だとどうなのか…といったところです。
資格持ちは何を言っているのか理解しがたく、どういう目線で見ればよいのかもわからない作品で困ったところです。
また、後述しますが、映画の最後に「食べ物などの起源などには諸説あります」と出るところ、その対象が特殊なものであり(後述)、実質一つしかないので、この点は書いておくべきだったのではなかろうか、と思います。
ギャグ映画オンリーという観点だけで見ればまだ推せますが、ちょっと私には向いていなかったといったところです。
なお、なぜか設定が1989年となっていますが、法律解釈上特にそれにこだわる理由がないので(その間に民法は5回以上変わっていて、当時の民法等は引っ張ってこられない)、この点は度外視します(どう解釈してもおかしいのは明確なので)。
採点は以下の通り、1.4を1.5まで切り上げたものです。
ここまで厳しいのも個人的には珍しいのですが、資格持ちを解釈上ごまかすことは絶対にできませんので…。
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(減点0.8/通達に関する考察が雑すぎる)
通達は上級行政庁が下級行政庁に出すもので国民はそれに拘束されません(墓地埋葬事件)。町長の下級行政庁は小学校ではないので(=小学校の上級行政庁は町長ではない)、何を述べているのか不明です。最高裁判例の見解と異なるものを述べるものは減点幅が極端に大きいです。
(減点0.8/市長と町長の設定根拠が雑すぎる)
上記、および以下の減点対象と関係しますが、市長(函館市長。映画内では市立と出るため)と町長の間には上下関係がなく(地方自治法上、市が上だとか、市が(無関係の)町に干渉できるという規定がない)、どのような理由で「函館市立」の学校に町長が関与できるのか、地方自治法上の根拠を欠きます。
(減点0.7/無効な行政行為と行政事件訴訟法、住民訴訟ほか)
税金の無駄遣いとしかいいようがなく、地方自治法に基づく住民訴訟にしかなっていませんし、一見誰の目にみても明らかな無効な行政行為に対しても無効確認訴訟は提訴可能なので(判例)、映画の描写はかなり変です(無効確認訴訟は出訴期間の制限がないので、いつまででも争い得ます)。
(減点0.5/「被告」の使い方)
刑事事件では(「検察官」という表現からわかる)、「被告人」です(民事事件では「被告」/刑事訴訟法、民事訴訟法(行政事件訴訟法は民事訴訟法を準用しているので注意))。
(※) この部分は明確に配慮不足。たった一字の違いですが、成年年齢の引き下げにともなって小中学校で法教育が当たり前になった今日、弁護士会や行政書士会などが、刑事民事ほかでパッケージ化された模擬裁判パッケージ(テンプレストーリー)を提供することはあり(←行政書士はこれらが試験範囲に含まれるわけではないが、一般論として小中学生の法教育や模擬裁判のように論点を絞った「テンプレパターン」ならストーリーを作りえます。むしろ、行政事件訴訟法をテーマにした題材を作っても当事者に理解しがたい。高校生でギリギリか)、これら「すら」使っていないのか…という何がしたいの?状態になっています(そんなところで弁護士会や行政書士会の協力をケチっても仕方がない)。
(減点0.5/カレーがどうこうの模擬裁判)
日本では、法の解釈に基づいて司法が介入できる事件しか扱えません(判例、裁判所法)。つまり、完全に架空の事件や(ここでいう「架空の事件」は、学校の模擬裁判という意味ではなく、模擬裁判の体裁をとっていても、その題材が「象が好きかキリンが好きか」というような事件と言えないもの、という意味)、法をどう解釈しても個人の好みがどうこう、「神は存在するか」といったような「法の適用で決着のつけられない争い」は裁判所では争えません。
(減点0.3/ザンギに関しての説明不足)
これが「起源には諸説あります」とある中で何も書かれていない部分です。
一般的に北海道の文化とされますが、実は、愛媛県の東予地方(今治、新居浜など)にも同じ文化があります。これも、明治維新後の北海道の人々が持ち込んだという説(造船、別子銅山などの労働現場において)、また、現在の韓国・北朝鮮、あるいは中国の出稼ぎ者の文化であるなど諸説あります(そもそも、どちらが発祥か、あるいはたまたま同じ名前で呼ばれるだけでまったく別文化という点も決着がついていません(参考:農林水産省))。
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(補足/5/25) これだけ書くと、沸点が低いのかなぁとか、あらさがししているのかな…と思われるかもしれません。確かに法律系資格持ちはある程度は厳しくはみますが、個々の解釈不足などは仕方ないので採点上考慮はしています。それは有名監督さんの作品も例外ではなく、どなただったかの「怪物」においても「通達の用法ミス」は指摘しています。
この映画の「怒りのわく点」は、これらが個々個々多くありすぎて、チェックすらしてないんじゃないかな状態になっている点です。極論、法学部の2~3回生の子でもこの突っ込みはしてくるんじゃないかという「個々個々は小さいのだが数が多すぎる」状態で、「さすがにそれはやめてよ」という部分、換言すれば「何のチェックもしてない」という点に怒りがわいているわけです。そして「個々のチェックもしていない」点を示すためにこれだけ長文を書くとかえってまた私が「めんどうな人だなぁ」みたいに思われるかもしれませんが、もうそれは「職業病」みたいなもの(私は資格持ちではありますが登録はしていません)だと思ってあきらめています。
3作目にして仕上がった劇場版
北海道での給食生活を楽しむ甘利田の前に、食育という名の改革が迫り…。
劇場版3作目。劇場版の作り方に小慣れたものを感じ、給食シーンとシリアスの配分が絶妙に仕上がっていました。人の好き嫌いや食べ方は自由で良いと言うことを教えてくれる作品でした。
【給食は机を向かい合わせて食べてこそ、楽しいし、おいしいのである。今作は派手な展開もないし、恋愛もプラトニックだが、この物語には給食を愛する教師と生徒の姿がキチンと描かれているのである。】
■第一作「劇場版 おいしい給食 Final Battle」の関東近郊と思われる常節中学、第二作「劇場版 おいしい給食 卒業」の黍名子中学から色々あって、第三作は1989年の函館の忍川中学が舞台である。(”色々あって”を知りたい方は前作を鑑賞される事をお勧めする。)
そして、給食バトルの相手も神野ゴウ君から、粒来ケン君に代わっている。
だが、市原隼人さん演じる謹厳実直な甘利田幸男先生は、いつもと同じように厳しい顔つきで、朝、校門に立ち生徒の登校する姿を見ている。
但し、給食の時間を除いて・・。
因みに、私はこのシリーズの原作である中公文庫から出版されているシリーズ三冊とも既読である事を敢えて記す。尚、TVドラマは観ていない。
◆感想
・相変わらずの市原さん演じる甘利田先生の謹厳実直な姿と、給食時の嬉しさに弾けるギャップが凄い。校歌と共に、上半身を激しく揺す振りながら眼前の給食を食べる前の喜びを表現する甘利田の姿。そして決まって最後に”ゴン!”と手を机の角にぶつける姿。クスクス。相変わらず可笑しい。
・そして、机を向かい合わせにして、給食を美味しそうに食べる生徒達の何だか懐かしい姿。このシーンだけで給食の時間の楽しさを思い出すのである。
・そこに現れる忍川町長の等々力(石黒賢)。悪い男ではないのだが、選挙前公約として食料のない国の子もいると言い、”完食””個食”をスローガンに上げるのである。
ー それに対し、普段は給食バトルをしている甘利田と粒来ケンは、反対するのである。
給食とは、机を向かい合わせにして皆でイロイロと話しながら食べるから楽しいし、美味いのである。
完食するまで時間を延長させるとか、個食などは美味くないであろう。
完食を強いられ、給食の時間が苦痛だった小食の方には辛い想い出であろう。
更には、コロナ禍の際、個食を強いられた小学生の姿を見て、可哀想に思ったことを思い出すのである。ー
■敢えて記すが、今作はストーリー展開がやや粗い。
学芸会の演目”ホワイトマン”の”展開とか、原作を読んでいないと(もしくはTVドラマでも描かれたのかな?)分かりづらいと思う。
だが、甘利田と粒来ケンの給食バトルの際に甘利田が椅子の上に腹ばいの姿で乗って、スイーッと粒来ケンの席の前まで来て”そんなの、美味いに決まってるだろ!このやろー!”というナレーションなど相変わらずに面白い。クスクス。
更に、甘利田が給食に向かう時の輪島塗の”甘利田”と金文字で記されたマイ箸を”シャキーン”と刀のように抜きながら演じる市原隼人さんの給食愛に溢れたナレーションは、矢張りクスクス笑えるのである。
そして、随所で甘利田先生が口にする金言、例えば”給食は自由に食べてこそ、美味いのだ。”なども心に響くのである。
<このシリーズの第一作「劇場版 おいしい給食 Final Battle」を市原隼人さん好きな私が見てからもう4年が経つ。
その間、大変な出来事が色々有ったが、第三作を観れて僥倖である。
一年後位には第四作を観たいモノだが、脚本をしっかりと練って欲しいとも要望したい。
それにしても、甘利田が脚本を書いた”ホワイトマン”のモデルが神野ゴウ君とはねえ。大きくなって、背丈は市原隼人さんと変わらない。子供が大きくなるのって早いんだよなあ、と嬉しく思ったな。では。>
■2024.5.24 御指摘があり、一部修正しました。
しっかりと....抱きしめろやっ!!(゙ `-´)/
文科省推薦にして欲しい。 バカバカしくて
たーまーりーまーせーん。(^Q^)/゚
牛乳をストーブで暖めるシーン キュン
昔同じような事をして ちびっとひんしゅくかいました。
頑固一徹 素晴らしい 酔拳もコミカルで良かった。
烏賊といふ漢字の説明 勉強になりました。y(~_~)y
昔 給食センターに勤めてました。
その時の給食は ほんとうに美味しかったです。
だってね 出汁を 削り節から作ってましたから。
帰りがけ スーパーで イカめし探したけど....
無かった.....。(´・ω・‘)ションボリ
おもしろいね〜!
私はおいしい給食のファンである
だから少し贔屓目です!
私の母親が給食のおばちゃんだったし私自身もPTA会長をしたことがあったので色々ネタを提供して今後に役立ててもらえたらとも思っています!
今回は市原さんが結構台詞が多くてびっくりした。
益々オーバーになるアクション!笑
ひとり芝居的だった給食も生徒に遺伝?笑
とにかく観てください!!
クレジットに私の名前発見できて良かった!
過去放送必見ですが〜
シーズン1、2の佐藤大志君が成長して最後に出演。粒来君の先輩役の神野ゴウ役を思い出します。この作品だけを見ての評価は絶対やめてほしいですね〜でなきゃ市原隼人さんが浮かばれない(笑)
全101件中、81~100件目を表示