レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)のレビュー・感想・評価
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劇中劇ドラマ
ヒプナゴジアはギリシャ語が語源で覚醒から睡眠への移行期に起こる半覚醒状態、別名:入眠時幻覚とも呼ばれる。
特徴としては幻覚(視覚、聴覚、触覚など)を伴うことがある。
金縛り(睡眠麻痺)を経験することがある。明晰夢を見ることがある。
意識がぼんやりとして、現実と非現実の区別がつきにくい。
とされている。主人公の元映画監督の老婆レオノール・レイエスは次男のルディと二人暮らし、金に困って電気を止められる有様、そこへ死んだ長男ロンワルドの幽霊が出てきて脚本募集の新聞を母に見せる、母は昔の資料を探って出て来た脚本「逆襲のフクロウ」を書き直して応募しようと決意、そんな折、隣家から落ちて来たテレビが頭に当たって入院、命に別状ないが意識不明、まさにヒプナゴジア状態とのこと。そこから現実と「逆襲のフクロウ」との交錯したレオノールの妄想の世界が描かれます。
この妄想以前に幽霊も出て来たし、そもそも、この映画、まともな神経では観ていられません。まあ、幽霊は半透明、妄想劇は4対3アスペクトと観せ方に工夫はあり、劇中劇を同時進行で描くと言う着想のユニークさには脱帽ですが何が何やら難解で戸惑いつつ鑑賞。
逆さタバコは一度はあるある
隣人が投げ捨てたTVが頭に当たり、半覚醒で執筆中の作品の中に入り込んだ元有名映画監督の話。
脚本コンクールの募集広告をみかけた72歳のママが、随分前に書きかけた脚本の続きを執筆する中で、頭を打って脳内映画の世界に入って行くストーリー。
序盤から電気代未払い件があったり透明ニキが出てきたりというところに、執筆中の脳内作品をみせたりしていくから、少々解り難いし既にポケているのか?と思ってしまったり…さらには妊夫?ルディもヒプナゴジア?
ファンタジーというかコメディというか、結果として、劇中現実に劇中劇に脳内劇に脳内劇中劇に更にはその中間みたいなものまであるけれど、元々そういう作品だからオチをみても意外性も何もなし。
ロンワルドのお話しも別に楽しくもないしね。
ユニークな作品ではあるけれど、内容自体にはあまり面白味はなかったかな。
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