「鲜艳」シャクラ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
鲜艳
ドニー・イェン主演×大友監督がアクションを担当、この名目だけでもお腹いっぱいなのに、ド派手なアクションが堪能できるんですか!?とウッキウキで鑑賞。
アクションは何が何だか分からないものが観れて楽しかったんですが、お話は突出して面白いものは無く、面白かったところとつまらなかったところがはっきり分かれた作品でした。
今作の圧倒的長所、ドニー・イェンを筆頭に拳と拳の交え合いのド派手なアクション、目が追いつかないレベルの剣捌きだったりと、想定していたものを遥かに超えてくるものが体感できました。
基本的にはドニー1人vs大人数の構成ですが、とにかく強いので1人で蹴散らしていく様は超絶カッコ良かったです。セットをぶっ壊しながら敵をぶっ飛ばしては、壁蹴りしまくって天井駆け回って、建物から建物へ飛び移ったりなんかして大暴れしてました。
能力バトルのところのCGはかなり雑ですが、それで見事に敵が全員ぶっ飛んでいくので見応えはありました。
ワイヤー全開でのアクションは露骨やなぁと笑ってしまいましたが、ド派手なアクションの中にチープなものが入るのも面白いなぁと思いました。
突然仲間になった少女の剣捌きも見れますが、それをかき消すくらいにドニーが目にも止まらない剣捌きを見せてくれるのでもう独壇場でした。
圧倒的短所はストーリーのつまらなさです。基本的には恨み合いっこに巻き込まれた主人公が全部返り討ちにしていく感じなので、濡れ衣だったり言われもない事を言われたりするストーリーなので、そんなわけないじゃんとかしょうもないとかばかりで全然話に乗れなかったです。
アクションのない時間は全体通して退屈でした。どいつもこいつもドニーにフルボッコにされていくので、歯向かってるんじゃないよと何度も言いたくなりました。
ドニー・イェン作品!とドンと出た後にダラッダラ知らない人たちを出して続編に繋げるようなくだりは正直邪魔だったなぁと思いました。続編を見たいかと言われると微妙で、アクションマシマシなら喜んで!と言った感じでした。
アクションだけだったらハイカロリーで胃がもたれるかもしれませんが、アクションだけで100分やったらどうなってたんだろうと思いました。還暦を迎えたドニー、ますます進化していくので人間はとっくに辞めてますね。最高最強です。
鑑賞日 1/11
鑑賞時間 10:00〜12:25
座席 H-12