「【”愛と青春の朝勃ち。”今作は、台湾高校高校男女4人が若き日に、自身の性癖に気付き戸惑う中、学習塾の同性愛者の先生から教えられた事と、皆が大人になった様を描いた青春映画である。】」台北アフタースクール NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”愛と青春の朝勃ち。”今作は、台湾高校高校男女4人が若き日に、自身の性癖に気付き戸惑う中、学習塾の同性愛者の先生から教えられた事と、皆が大人になった様を描いた青春映画である。】
■1994年。台北の予備校”成功補習班”に通ったチャン・ジェンハン(ジャン・ファイユン)、チェン・シャン(チウ・イータイ)、予備校の教師の息子、ワン・シャンハー(ウー・ジエンハー)は予備校ではおバカ問題児として名が知れていた。
皆は、憧れのチェン・スー(シャーリーズ・ラム)と共に楽しい時を過ごす。そして、シャオジー先生(ホウ・イェンシー)からは、性の大切さと自信の性癖に臆病にならず生きる事を学ぶのである。
そう、シャオジー先生は同性愛者だったのである。
2003年。卒業後、入院中の恩師シャオジー先生のお見舞いを機に再会した4人は、かつての予備校へ足を踏み入れ、懐かしい日々が次々と蘇ってくるのであった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・2024年7月公開作なのに、今作を知らなかった。で、HPを見たら愛知県でも可なりコアなミニシアター”シネマスコーレ”で一週間だけ公開されていた。知らない筈である。なんだよー。
・序盤は、非常におバカな展開が繰り広げられる。モザイクが消える装置を使い変な眼鏡を掛けてAVを見ていたら、カップラーメンが股間に落ちるとか、ホント、男子高校生って万国共通でおバカだなあ、とクスクス笑いながら観賞する。
■今作では、同性愛問題がライトな感覚で描かれる。予備校の教師の息子、ワン・シャンハーの事が好きと言った憧れのチェン・スーに彼は女装されて、ソッチに目覚めてしまうシーンなど可笑しい。
だが、それが原因で彼は本格的なゲイになり、父親と確執を持つが、長年働いて来た父の息子への想いを吐露するシーンは沁みる。
そして二人は和解するのである。
・チャン・ジェンハンとチェン・スーは、チャッカリ結婚式を迎えるのだが、その前日にチャン・ジェンハンと、家庭に問題があるチェン・シャンが高校時代と同じようにチャンの部屋で寝るシーンからは、二人が密かに想い合っていた事も、分かるのである。
・そして、病を患っていたシャオジー先生が亡くなったという連絡が入るのである。
<今作は、台湾高校高校男女4人が若き日に、自身の性癖に気付き戸惑う中、学習塾の同性愛者の先生から教えられた事と、皆が大人になった様を描いた青春映画なのである。>
■劇中で流れる『モニカ』台湾ヴァージョンが、新鮮だったなあ・・。
