劇場公開日 2024年7月26日

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「思春期男子の悩みは万国共通」台北アフタースクール regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0思春期男子の悩みは万国共通

2023年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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個人的にブロマンス映画の最高傑作と思っている『スーパーバッド/童貞ウォーズ』よりもさらに踏み込んだ、自分はゲイなのかと悩む男子学生を描いている。友情なのか愛情なのか分からなくなる心情は、たぶん男子なら共感できるはず。要は思春期男子の悩みは万国共通なのだ。台湾が舞台という事もあって、90年代の日本芸能がチラつくあたりも興味深い。
それに併せて、昨今のダイバーシティを反映したLGBTQ+事情にも触れる。それを象徴する曲としてレスリー・チャンの『モニカ』を引用しているのに唸らされた。吉川晃司の原曲とは大きく違う歌詞、それを歌うのがレスリー…切なすぎる。アジア映画界は本当に偉大な才能を夭折させてしまった。

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