「31分の上映時間にアルモドバル汁がギュウギュウに詰まった異色西部劇。」ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
31分の上映時間にアルモドバル汁がギュウギュウに詰まった異色西部劇。
上映時間31分のアルモドバル版西部劇(初の英語作品になるらしい)。いや、短編だけれど濃厚なアルモドバル汁がぎゅうぎゅうに詰まっていて、それでいてスタイリッシュでバカバカしくて、でもなんかほんのり切実な、かつてカップルだった初老カウボーイの愛憎劇。30分で描かれるストーリーなんて微々たる量かもしれないが、十分にアルモドバルを浴びたという達成感アリ。とりあえず性的欲求を男のケツを映せばよいというアルモドバルらしさも健在でした。しかし、どこに向かってるのかもどこにたどり着いたのかもわからないお話を、こんなに面白おかしく撮れてしまうアルモドバルはやっぱりスゴいなあ。
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