「アンゼルムの作品を映画を通して体感する」アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
アンゼルムの作品を映画を通して体感する
映画作品というよりは、
映画というフォーマットを通して、アンゼルムの芸術作品を体感する作品だと思いました。
1960年代は、ドイツ国民がWW2を振り返ることはなかったと言うアンゼルム。
そこへの危機感があって、あえてナチスを彷彿とさせるような作品を通して
ドイツ国民(だけではないでしょうが)に「考えさせる」ことを目的にしていたということを知り、
加えてその作品の圧倒的な存在感により、何か胸に突き刺さるものがありました。
その他、さまざまな作品を観ると、スケールも圧巻です。
ヴィム・ヴェンダースだからこそ、映画でここまで伝えることができたのかもしれませんね。
実際に目の当たりにしたら、きっと本当の意味で「体感」できるのだろうと思います。
物語はないですし、ドキュメンタリーでもない、アンゼルムの作品を映画を通して体験しました。
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トミーさんのコメント
2024年7月27日
共感ありがとうございます。
アンゼルムについても全く無知だったんですが、大きさと広大な空間に圧倒されました。権力者やお金持ちの邸宅に飾られる芸術から一歩進んだものを感じました。現代のお金持ちは更に凄いという事かもしれませんが。