「観た中で過去最高のアートドキュメンタリー」アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家 あさちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
観た中で過去最高のアートドキュメンタリー
今朝は満員電車に内臓まで押し潰されながら日比谷
ヴィム・ヴェンダースが撮った、アンゼルム・キーファーのアートドキュメンタリーフィルム🎞️「アンゼルム」の朝イチの回へ
ゲルハルト・リヒターと並ぶ現代アートのスーパースター アンゼルム・キーファーの入門篇、 来春の京都二条城での大規模個展の予習のつもりで、映画としては期待せずに気楽に鑑賞
キーファーには膨大な作品群があり、断片でしか見せられない映画の制約ある映像表現でどこまで我々観客に伝わるものなのか?そんな懐疑的な気分で見始めた
時代背景など、くどい説明は一切せず、少年時代のキーファー、過去、物議を醸した作品へのメディアインタビューの核心部分のキーファーの短い回答をインサート
時々画面に登場し創作活動を繰り返す作家本人は終始無言を貫く😑
作品も部分や断片しか写せないにも関わらず、何故だろう キーファーが歩んだイバラの道のような人生がジワジワ、鮮明に浮かび上がってくるではないか
凄いなヴィム!
最後にはこのフィルム自体が巨大なオブジェ、ギミックが仕込まれた芸術作品みたいに仕上がった気分を抱き、さざ波のような静かな感動をもたらしてくれた
来春、京都でのキーファーの個展が楽しみでならない
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