「とても丁寧な老後」ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
とても丁寧な老後
少し前に観た『コットンテール』と同じく認知症の妻を看取った男の話。
これといった趣味もなく独り身になった男は、なかなかハードモード。
逆パターンってあまり見かけないかも。夫に先立たれた妻は、その後を謳歌している話が多いかな。
まあ観る側もその方がいい。
橋本さんが子供扱いのような接し方を嫌がるのも、精一杯明るく振る舞うのも、元気なうちにって本音も分かるなあ。
歳を取って自由がきかなくなってから新しい一歩というのは、なかなか大変。思い切ってやってしまえば案外うまく行くのかも。
福山さんも橋本さんはもちろん、水泳しかしてこなかった岸本さんも、新たな出会い、チャレンジですごくいい方向に向かっていった。
最初の岸本さん、顔つきもも言動もキツかったし。
日記が毎日、母さんから始まる手紙のような書き方で、愛情と優しさに溢れていて好感。
歳取ってだいぶおじいちゃんになったけど、岩城滉一さんは相変わらずカッコよかった。
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